『別冊JUNE』1996年9月号より
・フィルムと同じく幼いアスカが走っているカットはあるが、母親が首を吊ったことはこれだけではわからない(最後のカットがミサトがアスカのいる部屋のドアを叩く音になっているため)【127】
・ミサトと緊急医療班がアスカの個室(ネルフ本部地下)に入ってくる。水も食事も取っていなくひどい脱水症状を起こしているアスカ。
フィルムと同じく アスカ「もうここにいる理由もないもの・・・私が生きてく、理由もないわ」 →ストレッチャーで運ばれていくアスカを見るミサト。
廊下に立っているシンジ。ミサト「何でもないわ。アスカの調子がちょっと悪くなっただけ」 シンジ「そう・・・」
その後 シンジ「ミサトさんは何も教えてくれない。アスカどうしちゃったんだろ」となる 【127・128】
・フィルムと同じく複数の綾波を思い出すカット →「母さん、父さんは何をしてるんだ」が入る(フィルムと違いエントリープラグの中) 【128】
・リツコとゲンドウのカット 基本的にフィルムと同じだがリツコが綾波と自分のことをゲンドウの「玩具」と言う
「司令が来たのは新しい玩具の調子が悪かったせいかしら。ここには馴染んだ玩具がありますからね。好きにしたらどうです。何でもしてさしあげますわよ。あのお人形さんほど遊び心地はよくないでしょうけど」と続く
リツコの台詞から、フィルムと同じく綾波は3人目のようだ。
この段階ではゲンドウが綾波に性的なことをしているように取れる台詞である。少なくともこの段階のリツコはそう思っている。【128】
・エレベーターの前に立つシンジ。エレベーターのステンレスの鏡面が無数の綾波の姿を映し出す。レイと目が合い硬直するシンジのカット 【129】
・フィルムと違い廃墟と化した第壱中学校の体育館でピアノを弾いているカヲルと出会うシンジ。「みんな第2東京に疎開した」というシンジの発言 【129】
・「学校の体育館は真夜中になると子供のはしゃぎ声がするって知ってた?」という少しホラーな話をするカヲル。風の音がそういう風に聞こえるなと天井を見上げ、ふと我に返るとカヲルはいなくなっていた 【130】
・ジオフロントのロビーに行くと綾波がいた。
エレベーターで綾波を見てビビっていたことについて質問するが、シンジは「別に・・・」 【130】
・ミサト、カヲルにシンジとレイを紹介する。
先日見た会った少年がフィフスだと知り驚くシンジ。
(第1稿もそうだが、フィルムにはない「ミサトさんとカヲルくんが一緒にいるシーン」がこの時点ではあった) 【130】
・フィルムと同じく弐号機とシンクロが可能なカヲル。予想シンクロ率を積算すると270%
「弐号機にもアレが起こるっていうの」と驚くミサト(おそらくシンジの400%のこと)【132】
・カヲルから、少し避けてることを指摘されるシンジ。
加持さんのこととか綾波のことでいろいろあったという話を触りだけするシンジ。
大浴場でフィルムと同じような「他人を知らなければ裏切られることも傷つくこともない」という話をする二人(なおこのセリフ、フィルムだとカヲルのだが、この段階だとシンジの発言) 【130】
・カヲルに手を見せてくれと言われてみせると「指先の皮が固くなってる」と言われ「チェロを弾いてるから」と返すシンジ
カヲルの手首に幾筋もの傷が残っているのを見てドキッとするシンジ
カヲルに手を握られドキドキしてしまいのぼせて裸で倒れるシンジ(第1稿でもそうだったが、この時のカヲルくんはリストカットしまくり少年だった) 【133】
・シンジ、気づくと自分の部屋。カヲルが連れてきてくれたようだ。
部屋の隅にチェロがあることに気づくカヲル。「母さんの形見」だというシンジ(フィルムではこの発言はない)
「今度二人で音楽をやろう」というカヲル。シンジと約束する 【134】
(シンジが持っているチェロが母の形見だというのは語られてないだけでフィルムでもそういう設定だったのかもしれない。15話の台詞から5歳の頃からチェロをやっているらしいが、5歳の子供になぜチェロを勧めた先生?と思ったことはないだろうか。
母の形見ならそれも自然だと考えるがどうか。)
・去り際にカヲルが口づけをしてくる。シンジ、拒むことなく自然と受け入れる 【134】
・フィルムと同じようにミサトとマコトの会話があるが、内容が違う。以下の通り
フィフスの身辺を洗っていたら死海文書が出てきたという話をするマコト。使徒、アダム、セカンドインパクト、補完計画のこと全て書いてあったという(フィルムと違ってこの時点で全部知っちゃったのかこの二人)
フィフスは家庭的にはいろいろあったようだと報告するマコト。
資料を見て誕生日がセカンドインパクトがあった日だということに気づくミサトで〆 【134~135】
・弐号機の起動試験の前に綾波から起動試験のフローチャートを渡されるカヲル。その時、指先が少し触れ、お互い何かに気づいたように表情が変わる。
カヲル「碇くんの言ってたことってこれか・・・」 レイ「--」
カヲル「君は僕と同じなんだね。僕がなにをすべきかも、ほんの少しわかりかけてきた」 レイ「あなた、いったい誰…?」 カヲル「じゃ、さよなら」 【136】
・起動試験において暴れ始める弐号機。
ATフィールド確認。カヲルが使徒だと判明する。
フィルムと同じく動揺するシンジ 【130】
・フィルムと違いカヲルは弐号機に乗って地下へ向かう 【138】
・初号機で出撃しようとシンジが初号機の元へ駆けつけると綾波が初号機のエントリープラグに入ろうとしていた。
シンジ「綾波ッ!」 レイ「私が行くわ」 シンジ「どうして?」 レイ「碇君、あのコにあこがれてたから」
シンジ「--」 レイ「彼を始末すること、できないでしょ」 シンジ「初号機のパイロットは僕だ・・・」
シンジ、レイを押しのけるようにして、エントリープラグのハッチを開く 【137・138】
・発令所でのミサトとマコトの自爆のやりとりほぼ変わらず 【138】
・初号機VS弐号機はフィルムと同じ。ナイフが当たりそうになりカヲルがATフィールドを発生させる下り、降下中のシンジとカヲルの会話はない 【138】
・セントラルドグマにたどり着く2体のエヴァ(ターミナルドグマじゃないんだ・・・)
壁面が崩れ落ちアダムの姿があらわになる。
アダムの異様なオブジェに一瞬の怯みを見せるシンジ。
(第1稿・第2稿ともにアダムの顔が仮面だと書いていない。この時点だとアレがガチの顔だったのだろうか) 【139】
・弐号機の攻撃ではじけ飛ぶ初号機のナイフ。
弐号機もナイフを自分で放り捨てる。
弐号機、活動停止し、エントリープラグからカヲルが出てくる 【139】
・シンジ:「君は僕を騙していたの? 利用しただけなの?」
カヲル:『それは違うよ。君と出会えて、とてもよかったと思っている。僕は目的地についた。もう戦うつもりはないよ。もともと争うつもりもなかったんだ』
アダムを前にするカヲル。
カヲル: 「僕がこの化け物に触れると、人の道は閉ざされる」 【139】
・シンジ: 「人の道?」
カヲル: 『そう、人類の進化の道だ。でも僕にとって、そんなことはどちらでもいいことだ。僕の命を絶つことができるのは君だけだ。君の手にかかって、死ぬなら、こんなに幸福なことはない。一緒に楽器を演奏できなかったのが、少し残念だけど』
シンジ: 「このまま、二人で帰って、一緒にやろうよ。今朝、早起きして、少し練習したんだ」
カヲル: 「ごめん、できない。体の中で、何かが僕を突き動かそうとしているのがわかる。それは僕の本能なんだ」
シンジ: 「・・・・・・」
カヲル: 「早く!」
カヲル、いきなり身を翻したかと思うと、パッと跳躍し、アダムに向かってダイビングしていく。
シンジ: 「——!」
初号機の腕が伸びて、アダムに接触する寸前にカヲルを掴む。
ぷちゅ。
初号機の掌の中から血が溢れ、LCLに滴り落ちている。
やがて、シンジの絶叫が巨大な空間に響き渡る。【140】
・ミサト: 「・・・・・・」
自爆のキーを外す日向
冬月: 「終わったな」
碇: 「ああ。だが、本当の戦いが始まるのはこれからだ」
○どこか(人類補完委員会)
委員会のメンバーが集まっている。
キール: 「たった今、ATフィールドの消滅が確認された。アダムの子供である、使徒はすべて滅んだ。残った最後の使徒は我々人類だけだ。リリスに魂を宿し、不浄な世界を浄化する、約束の時は来たのだ」
委員A: 「その前に、目の上のたん瘤を何とかせねばならん」
委員B: 「碇ゲンドウ」
委員C: 「総司令の地位を利用してネルフを私物化した」
委員D: 「奴がシナリオを踏み外そうとしていることは、これまでの事例によっても明らかだ」
キール: 「諸君、私はここにネルフの解体とエヴァシリーズの凍結を宣言する」
(この時点だとゼーレの目的はリリスに魂を宿すことだったんだな)
つづく
・「リリスに魂を宿すこと」と「人類を全て滅ぼして生まれ変わること」はこの時点では一つだったっぽい(フィルムでは前者がゲンドウの、後者がゼーレの目的)
・カヲルがアダムを見てリリスだと気づくシーンがないが、キールの口から『リリス』の名前は出ている。この段階での地下の巨人はどっちだったんだろう
・フィルムと違い人類が使徒であることがこの時点で出ている













































































