・庵野監督は綾波に思い入れが全然ない。「自分の深層心理に一番近いじゃないか」と思ってるとのこと。【94・95】
・綾波の存在を完全に忘れてたことがあった。7話は思い出して綾波のシーンを1カット足した。(7話って綾波出なくね?)【95】
・庵野さんは6話の「笑えばいいと思うよ」の展開について、早すぎたので失敗したと思っている。あそこでアレを描いたので「もう綾波描き切っちゃったじゃん」という風になってしまった。 【95】
・綾波は最初から1回殺す予定だった。【98】
・庵野さんはミサトさんにこだわってた。(まぁ漫画版の巻末コメントでシンジとミサトが主人公だと言ってるし)【99】
・逆シャア友の会はエヴァを制作するにあたって巨大な影響とプレッシャーを受けている富野監督とその作品を総括することで自らの立ち位置を確認するために作ったもの。(庵野監督談)【119】
【庵野監督欠席裁判第二部】
・エヴァは最初女主人公で行く予定だったけどナディアの後だったからいいかげん女々しい主人公は嫌いだった貞本さんが庵野さんに「男の主人公にしようよ」と言った。何回かしたら「じゃあ男にしよう」となって、男主人公になった。貞本さんは樋口真嗣さんが間に入って色々話してるうちに何かきっかけがあったのではないかと思ってる。【135】
・主人公が子供で、14歳の理由について話をしていたところ、貞本さんがちょうどNHKの「脳と心」という番組を見ていて、ロボットの中にお母さんの精神が入っていて、そこに息子なり娘が乗ってロボットとシンクロするのはどうかなと思った。「キャプテンハーロックのアルカディア号みたいな」とある。(全然関係ない話だが富野監督はこの「ロボットの中に人の心が入っている」というのが大っ嫌いで、それがエヴァが嫌いな理由の一つだとインタビューで言っている) 【135】
・初期メモの時点でトウジとケンスケと加持さんはもういた。【136】
・最初の企画段階では父と息子が理解し合う瞬間が父の最期の瞬間でナディアみたいに「生きろ」とか言ってた。【140・141】
・最初は 庵野さん「父と子の葛藤を描く」とか言ってたけど後半には「もう俺親父のことなんか描きたくないんだ」とか言い出した。最後は「ゲンドウいらない」ばっかり言ってた。【141】
・エヴァの企画が上がったときに世間では母性的な話が流行ってたので(「セーラームーン」とか「ああっ、女神さま」とか)それを気に入らなかった庵野さんは「『愛と幻想のファシズム』のような父権的な話にしたい。ゆえにゲンドウの存在は…」ということを言っていた。(結局そういう話にはならなかった) 【143】
・貞本さん曰く最初のメモは「トップをそのまま移し替えたようなキャラクター表だった。コーチの位置にゲンドウがいた。【143】
・20話の「私と一つにならない?」はユイがシンジに「どっちにしたいの?」と試しているために見せているもの。
・貞本さんはサルベージプログラムでミサトさんたちが「こっちにきなさい、現実に返ってきなさい」と呼び掛けてる話で良い話だねと庵野さんに言ったら「お貞はそういう風に取ったんだ」
と言われてガーンとショックを受けたとのこと 【148・149】
・1話の「逃げちゃダメだ」が26話で「逃げ出してもいい」になったのは最終話前に
庵野さん「けっきょくどうしたらいいんだろ」 貞本さん「逃げたらダメって人が逃げてもいいよって言われたら大抵の人は楽になって気持ちいいよ」と答えたから(貞本さん談)
・当時流行ってたセラピー物の小説の最後は大抵「逃げてもいいんだよ」で終わってるんだよって話を庵野さんにしたら後日脚本見た時言ったことそのまま脚本に入ってたとのこと。【153】
・最初は「親父を踏みつけて、自分の中の親父を殺して乗り越えていくようなラストにする」とか言ってたとのこと。【154】
・25話・26話の話を大月さんにした時に
庵野さん「エヴァもうやめる」→大月さんが人生の大事な場面をどう対処したのかという話を新宿の夜に酒飲みながらする(庵野さんの好きな、『大月さんが3歳の時にアル中の父の頭を包丁で刺した話』とか)→庵野さん「やっぱやる」【155】
・庵野さん後半で「もうやめたい」ばっかり言ってて「20話のあえぎ声のシーンに無修正の性器の絵入れて放送打ち切りになるのが夢」とか言ってた。【156】
・貞本さんは1話のシナリオ読んだ時点で「これ乗らねぇだろ」と思ってたから映像が完成した時に音楽の力とかで初見の人は騙されて感激するだろうというタイミングで音楽流れたりして
「あぁアニメーションっていいな」と思った。【157】
・鶴巻さん「シナリオ二稿まであった綾波が初号機に乗って車に乗ったシンジたちを助けに来るシーン。暴走事故のケガではなくてシンジを助けるために負ったケガだということにしたらさらにシンジが乗らなければいけない理由になると思ったから入ってる。とにかくシンジが乗る要素を入れてなんとかしようと思った名残。」【158】
・貞本さん「前述の理由と共に漫画版のシンジは「どうせ親父は乗らないと思ってるんだろうけど、乗ってやるよ」みたいな反抗心がある。【158】
・エヴァ1話の時点でガンダム1話をチャート図にしてて書いてた庵野さん 途中でいきなり「完璧だ!こんなの超えられない!!」とか言ってた(笑)【158】
・1話描いたあとに「1話で主人公乗せちゃった!Vガンダムと同じ失敗をしてしまった!」と言っていたらしい(貞本さん談)(1話で主人公がロボットに乗るというお約束に流されてしまったことについて)【160】
・鶴巻さん「エヴァは反復の話じゃないですか」(もう乗りたくない→乗る の繰り返しの件に触れて)(ちなみに新劇でも庵野さんがこれ言ってる) 【162】
・庵野さんは6話のコンテ描いた時点でもう勝利宣言してた 「綾波の最後の笑いが良ければもうエヴァは成功だ。勝った。」と言っていた(摩砂雪さん)【162・163】
・摩砂雪さんのコンテをみた庵野さん「行くのか?これで本当に?」→摩砂雪さん「このベタベタなのも俺良いと思うんだけど。お前のシナリオ通りにやったらどうやってもこうなるよ。これでやってみよう」
・三石さんは25話の脚本を見て感動して泣いた。それを聞いた庵野さんはガッツポーズした。貞本さんの担当も泣いたという話をしたらさらにガッツポーズ。
庵野「世の中に二人ほど泣いてくれた人がいただけでも勝った」 【163】
・でも終わってからいろいろ世間で言われたらやっぱりダメージ負ってた。【164】
・25話を作ってた時は「俺って天才」とか言ってた庵野さんだが、放映されたら放心状態で部屋から出てきて「なんでこんな変なものを俺は作ったんだ」と言っていた(最終回はそんなことないんだけど25話はすごい気に入っていたらしい)(摩砂雪さん談)【164】
・貞本さんは庵野さんがガイナのビルから飛び降りようとした話を聞いた時に「あんた、あそこから飛び降りても、足が折れるだけだよ」って喉まで出かかった(笑) 【170】
・16話の横線と縦線のシンジが会話をするシーンは庵野さん自分で考えて自画自賛。庵野さんが鶴巻さんに「線だけでキャラが会話するのってどう思う?」と聞きに行った。【174】
・16話のそのシーンが電車なのは『鶴巻さんが電車好きだから』。ホントは王立のラストのイメージシーンみたいなめくるめくような映像のうずのなかで過去のいろんな人たちがシンジに言葉を投げかけてそれが使徒との会話になる様なシーンにしたかったんだけどさすがにできなかった。【174】
・綾波が水槽で浮かんでいるシーンは画面には見えないけど23話のような綾波が周りにたくさんいて、その中に綾波の記憶を入れている。ハードからバックアップを取るような感じ(摩砂雪談) 【176】
・この本の段階で貞本さんは「綾波にはアダムの意識が入ってる」「ユイは死にたがってた」という風に解釈してるので解釈違い。【178】
・宮崎駿さんから電話かかってきて「お前はもう休んでいい。半年仕事しなくていい」と言われた時はうれしくて貞本さんに報告に行った庵野さん。(有名な話)【179】
・スキゾとパラノは鶴巻さんが「死と新生」とか中学生みたいだからそういう名前にしない?と言ったのを拾ったとのこと。【179】