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Refrain of Evangelionブックレット

・劇伴のMナンバーに各正式なタイトルを付けているのは庵野監督。サントラ発売時に付けた【2】

・拾八話でバルディエルが初号機に攻撃するときに『THE BEAST』が流れるのは弐話の初号機暴走時と同じ動きから一部トレースしているのもあって、「同じ曲でのイメージの積み重ねによる恐怖心の増幅」という効果もあったとのこと。(解説者の感想なのかスタッフがそれを狙ったのかはこの文だけでは分からない)【2】

『THANATOS』とは死を擬人化した神のこと。フロイトの思想では愛や結合を求める生の欲動・エロスと対を成す、憎悪や破壊に向かう死の欲動のことを指し、生命現象はこの弐つの欲動の協力作用と反対作用から生ずるとされている【2】

・「ゼルエルの体の模様は、人間の横顔のシルエットを模しているとか・・・それを考えるとこれ以降、翼・光の輪・人間体と天使の姿を分割したかのような使徒たちがアスカ、レイ、シンジへと接触を試みたことへの布石にも思えます」と書かれている。(筆者の独自考察じゃないかこれ?)【2】

・Kanonの作者のパッヘルベルはバッハの兄の師であり、バッハ自身にも多大な影響を与えたと言われているが、DEATH編の後に25話の『Air』や『主よ、人の望みの喜びよ』を聴いても自然に馴染んでくるのはそのせいでしょうか。と書かれている【2】

・TV版では放送時期及び放送枠の変更の都合で、30秒フォーマットで制作されていた次回予告は15秒に編集された。(これは次回予告のナレーションのことではなく、次回予告の曲のことを指しているように受け取れる)【3】

・庵野監督は当初『韃靼人の踊り』(アレクサンドル・ボロディン。歌劇『イーゴリ公』より)をOPに使用するという構想もあったが、「クラシック曲ではTVアニメが始まったということが分かり難い」という曲側の判断もあり、見送られることとなった。【3】

・残酷な天使のテーゼは大月Pのコーディネーションによるもの(フィルム上ではノークレジット)。デモ段階では流れるようなメロディだったサビを歯切れよく刻むスタイルに変更するように指示。【3】

・残酷な天使のテーゼのOP使用に際しては、母性を象徴する歌であることを強調したいという庵野監督の判断により、男性コーラスがカットされている【3】

・『THANATOS -IF I CAN’T BE YOURS-』は元々「既存BGMを元に本格R&Bにリメイクするという、鷺巣氏がロンドンで行っていた音楽実験とでもいうべきものだったが、デモを聴いた庵野監督が即決で夏エヴァの主題歌に採用した。【3】

鷺巣氏は「こうした音楽さえも違和感なく取り込んでしまうエヴァンゲリオンの世界観の深さを感じた」と述べている【3】

・『閉塞の拡大』について、「TV版の先行編ビデオで監督が(TVアニメに拘る理由として)「閉塞感を打破したい」とコメントしていた。しかしエヴァブームは「一般社会全体の閉塞感とシンクロしたという側面」もあると思う。一見、アニメという枠を飛び越えてエヴァブームにはなったものの、世間に届いたというよりは世間が入り込んできたにすぎない…? ビジュアル的には開放感のある場面に対して(自嘲か皮肉かは置いておいて)、何かを意識的に表現したタイトルであると言えるでしょう」と書かれている(なるほどなぁ)【4】

・『Komm, süsser Tod』について、劇場版ガンダムⅢにおいて作品の総監督が作詞に関わる楽曲が完結編の重要な場面で流れるという使い方をされていたがエヴァにもそれが言える。『めぐりあい』の編曲をしたのも鷺巣氏だった。どちらもピアノのイントロから始まり、流麗なストリングスが高揚感を高めていく感動作です。と書かれている【4】

・『Everything You’ve Ever Dreamed』について、ここでは「『Komm, süsser Tod』と一緒に使われる構想もあった」と書かれている。(『Komm, süsser Tod』の代わりにではなく、フィルムにおいて両方の曲が使われる構想があったようにこの文章では感じられる)【4】