カテゴリー
その他書籍

アニメージュ・スペシャル『GaZO』VOL.2「新世紀エヴァンゲリオン劇場版BOX(完全初回限定版)までの製作ストーリー)

エヴァLD&VHSBOXについての裏話。キングレコード内スターチャイルドレコード制作部ディレクター吉岡隆志氏の苦労話等(文:吉原有希氏)

・エヴァの最初のサントラCDは、はっきり言ってブックレットの中身がダサい。ミスはそのデザインをサンプル盤が上がってしまった段階で庵野監督が知ったことだった。【81】

・庵野監督は言った。「エヴァは、かっこいいんです。かっこいいものは、カッコよく見せなくてはいけないんです」。その口調は淡々としたものだったが、純度100%の怒りが充填されていた。【81】

・ここからリリースされるパッケージには十分注意する体制がガイナックスの中でも整っていく。【81】

・吉岡氏が庵野監督と本格的に作っていったパッケージの最初 が、シングルCDの『魂のルフラン』だった。庵野は「アバンギャルドなデザインでよろしく」と注文を出した。 吉岡はデザイ ナーの根津典彦と相談しながら、眼球の中LCLの海に漂う登場人物と、その中心で膝を抱える全裸の綾波レイをレイアウトした。【81】

・さらに吉岡は初回プレス分の特典 として、オリジナルカードダスマスターズ を入れ込んだ(炎の中を歩む初号機の絵) これがキングレコード商品と他社製品(この場合、セガ)とのタイアップの先駆けになった。 【81】

・吉岡は『THE END』のシングルCDのパ ッケージデザインを進めていた。 ガイナッ クスから「巨大化した綾波の原画を使おう」 という案が出された。 吉岡は原画のコピー にCG彩色を根津に依頼し、「エヴァの終わり」にふさわしい、『シト新生』を超える初 回特典用の仕掛けを施したいと思った。そこでLCLの海をイメージしたクリアーレッドのケースに入れるというアイデアを思いついた。 これは自分としては会心のヒットだと思った。

・それを監督に話すと、「ふー ん。 よくわかんないッス」と監督は言った。 本人の前ではあまり明瞭に人を誉めない庵野監督の中では、どうやら「ふーん」というのは誉め言葉の一つになっているらしい。【81】

・こんな風に吉岡はエヴァと共に歩んできた。 その最後を飾るパッケージが「新世紀 エヴァンゲリオン劇場版BOX(完全初回限定版)」だった。【81】

・貞本義行が描いたボックスの ジャケットイラストは感動的だった。彼はパソコン画面をしばらく呆然と眺めていた。そして(ボックスの全体も赤と黒のイメージでいこう)と決め、具体的な作業に入っていった。 【81】

・同封された特典はこれまでに類を見ないものだった。 この商品のコンセプトは1998年の初夏に、庵野・大月・佐藤(ガイナックスPD)の3人でわずか30分ほどの話で決まった。(場所は中野ブロードウェイ内の喫茶店)。

・庵野監督が「もうTV版とカップリングで(劇場版が)出てるので、 これは儲けを考えないで」と最初に切り出し、大月PDの「予算内でなんか特典いっぱい付けてあげようよ」の発言を受けて、 佐藤PDが「今までこの作品を盛り上げていただいた各社から、記念アイテムをひとつづつ用意してもらいましょう」とリストUPを始めた。結果、「最後の商品にふさわしいものに」「劇場版を全て収録の春・夏4枚組」「クリスマス発売なので、おもちゃ 箱のイメージ」「限定グッズブームに対するカウンターになるアイテム」などのコンセプトが決定し、佐藤は各メーカーに企画を 説明し、準備を進めた。 【81】

【感想】

庵野監督がサントラ1のダサさにキレたという話がめちゃくちゃ印象的。これはパッケージがダサいということ? それともブックレットの中身? 読んでる限り後者っぽいが…(自分は旧エヴァのサントラはS2WORKSしか持ってないので…)

この記事を読むまで庵野監督は本編だけにしか興味がなく、関連商品のデザイン等はノータッチなのかと思っていたのだがエヴァというコンテンツにおいて庵野監督はかなりデザインにこだわっているのだなと感じて超印象に残った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です