カテゴリー
その他書籍

第三の役立たず

松尾スズキさん(俳優、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト)が著名人と対談する本。その中の一人に庵野さんがいる。(しかも最初の一人目)後にこれをきっかけとして『庵野秀明のフタリシバイ』という庵野さんの対談本でも松尾さんとは対談することとなる。

エヴァの謎なんてどうでもいいと思ってる【34】

中学生の頃は優等生だった。学級委員やってた。【36】

宮崎駿さんに「人間嫌いなんだろう」と言われたことがある。【41】

動物嫌い。生き物が嫌い。食べ物もそう。見た目が嫌い。猫は好きだけど犬はダメ。特に座敷犬。犬のくせに人間慣れしてるから知人の家で飲んでるとツカツカとやってきて膝の上に乗ってきた。反射的にダブルチョップを食らわせた【41】

昔は犬の死骸なんかもいっぱいありましたよね。今の子供はそういうのを見慣れてない。それはキビシイと思っている。(これたびたび言ってる)【41】

(日本人離れした顔をしているから)小学校の頃から『外人』と呼ばれていた。【47】

手塚治虫はあんまりハマらなかった。唯一のめりこんだのが『火の鳥』【52】

松本零士の描く男って女々しくていいですよね。あと永井豪とか中学の頃はその辺。別マから始まって少女漫画を読んでた。高校入ると荻尾望都とかメジャーどころは一応押さえてた。『花とゆめ』とか白泉者のものは買ってた。『ララ』は創刊から買ってた。【53】

『残酷な神が支配する』いいですよ。我慢しきれず9巻まで出たところで買ったので「くう、10巻が~!」ってなっている。(ちなみにエヴァのOPはこの漫画のタイトルからとったとWikipediaに書いてある)【53】

少女マンガについてべた褒めする庵野さん【54】

でも本宮ひろ志読んでしまう自分もいる。ああ、本宮ひろ志は心の中に生き残ってるなあと。【54】

ずっとロボットとかそういうものに強く憧れていた。強さとか、パワーですよね巨大ロボットというのは。あからさまにそれのメタファーですから。戦艦が好きなのもたぶんあれが強さの象徴だからだと思う。対艦巨砲はあからさまにチンチンのメタファーだと思う。そういうものにまるっきり自信がなかったから。子供の頃は本気で仮面ライダーになりたいと思っていた。【61】

ロボットものとかすごい好きだったんですけど最近さっぱり冷めてしまって。エヴァ以来巨大ロボットとか巨大ヒーローとかそういうものに対するあこがれがまるでなくなった。なんでだろうと思ったがたぶんそれに代わる力みたいなものを自分が持っちゃったから。あの頃(エヴァの頃)は完全に飢えでやってたけど今はたいしたことはなくても一応権力みたいなものはあるわけだから。しかしそれを得るとむなしいだけだった【62】

(エヴァの謎について)今の日本には「答えをくれ」という風潮があるってことだと思う【63】

世間に答えとか意味とかってないと思うんですよ。そこにあるのは自分の価値観だけで。相対的なものだと思うんですよ。統一の価値観がなくなっちゃってる。宮さんぐらいまでは欧米に対するコンプレックスと憧れがあった。ところが僕たちにとっては東京が憧れ。「東京に行けばなんとかなる。あそこに行けば夢が叶う」【64】

僕たちの前の世代には経済成長とか目的があった。上に対して楯突くエネルギーがあった。でもそれが失敗するところを見てるからみっともないな、カッコ悪いなと思ってた。経済成長の後に水俣病や公害が来た。高度経済成長の反動というものを僕らは見ている。それからドルの絶対性が崩れるところ、石油がなくなるということを見ている。そこに残るのは「信じられるものはなにもない。どういう価値観を信じても結局裏切られる」【66】

「自分たちが命を懸けられるイベント」というものがなかった。僕たちは漫画とテレビしかない。アニメの話題で1日過ごせる。こんなことで一年つぶせるのって平和な国ですよ。アニメの話題で一日つぶせる国でアニメを作っていけるっていうのは幸せなことかな、と【66】

(「チンコにこだわりますよね。大きい小さいとか」ということを聞かれて)それはこだわりますね。男の象徴ですから。【68】

ヒモ願望はあるがヒモはいざとなったら女を守るもの。だからヒモに今一歩なれない。【68】

僕はホモはダメなんですよね。レズはいいんだけど。やおい本もダメですね【69】

アメリカでNASAのトイレに行った時に外人のチンコを見て「ああ、戦争に負けるわ、日本は」って思った。あれはちょっとカルチャーショックだった。【69】

(「SかMかってどうですか」と聞かれて)両方あると思います。SかMかっていうのはコインの裏表だと思います。僕はMっ気が強いのかな、女性に対しては【70】

洗濯も掃除も3年以上やってない。自宅に至っては7年やってない。【72】

自分自身に何もない。誇るものもないし守るものもない。そういうときにどこに行くかというと作品ですよね。そこに自分のプライド全てが行ってしまう。自分自身よりも作品を守る。それは脆弱な自分を理想の自分に変えていっているわけですから。メッセージというものは本当にないですよ。自分をすべてそこに投入したのがエヴァですから。人生で一度でもそういうことができたのは幸せなことだな、と。【72】

(女性について)エヴァ作ってた時には支えてくれた人たちがいて。あれは助かりました。いろんな意味で、そうやって支えてくれた人っていうのが。テレビの後5人いる。そのときは自分は幸せだなと思いました。でも肉体関係にはいかないんですよ。友達感覚。(EOEのコメントで出てきた5人の女性は主演声優ではなくこれ?)【73】

(「庵野さんみたいに才能がない人は何で「空白」を埋めればいいんでしょう」という質問に)それは女でもいいし、子供でもいいし、サラリーマンだったら愛社精神っていうのもあるかもしれない。僕は空白が他の人よりも深いんでしょうね。しかもでかい。でかいわ深いわ、えらい話ですよ【74】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です