・「風呂の中というのは胎内回帰のイメージもある」(エヴァでよく風呂が出てくることについて取り上げられ)【9】
・アニメで疲れて帰ってやっぱりお風呂に入る?との質問に
「いや,風呂はいいと思いますよ(肯定的な「いい」と思われ)」という庵野監督(あれ,あなた風呂嫌いでしたよね)【9】
・24話の風呂のシーンで桶に描いてあるネルフマークが逆なのは「とにかく疲れてたんで,遊びが欲しかったんですよ」とのこと【9】
・「ネルフの風呂は原子力の2次冷却水だと思う」【9】
・ビデオ版での追加シーンのことについて聞かれて
「24話はシンジとカヲルの話に集約しとけばいいやと思ってああなったけど,ビデオ版ではもうちょっと余裕ができるんだったらカヲルくんとミサトだけは会わせないといかんと思う。どういうシーンになるかは思いつかないけど」とのこと【9】
・「カヲルはもう一人のシンジ。理想のシンジ。シンジが持っているコンプレックスを全部クリアしているキャラクターだから」【11】
・薩川さんが出した「初期脚本の裸で二人で泳ぐ二人」は演出家も「さすがにこれはできん」と拒絶してしまった(笑)【12】
・初期脚本でシンジとカヲルのセッションがあったという話について「カヲルくんと音楽のイメージとの結びつきというのは?」との質問に
「言葉じゃないと思うんですよ。コミュニケーションとして,最初にきた時に」とのこと(Qであったカヲルくんとのシーンとも関連する話)【12】
・「シンジがチェロやってたのは脚本の人(薩川さんかな)のアイディア」【13】
・「シ者で「渚」というのを考えたのは薩川さん。水に関係する名前にしてくれとお願いした。」「カヲルというのも薩川さんで」とのことだが,これは『カヲル』という名前自体が薩川さんなのか,それとも「ヲ」の部分のアイディアが薩川さんなのかどちらともとれる(おそらく前者)【14】
・「もちらん死者の意味もある。掛けことば」【14】
・「カヲルはよくわかんなくなってきちゃった。ただのおかしい奴(笑) 自分が考えてたのはもっと誰からも愛される,すごくいい人にしたかった。だからイメージがちょっと違う。シンジが見たらコンプレックスを持つしかないみたいな感じにしたかった。ちょっと失敗しちゃったかなという気が無きにしも非ず」【15】
・「最初猫を連れていたのはどうして?」と聞かれて庵野「なんか変でいいじゃないですか。ウェットな感じで。転校生でがらがらがらって戸を開けて猫を抱いていたらいい画だと思いますよ。歩かせると作画が大変なんで抱えてる(笑)」とのこと【15】
・「なんで猫をやめたんですか?」との問いに 「面倒くさいから(笑)」
・「猫の方がオリジナルの使徒で,人間の方が傀儡っていうアイディアもあった。よくある話なのでいいやって没った」【15】
・『人間が機嫌によって優しかったり機嫌が悪かったりする。そういうものが一つの人格の中に内包されているということがわかって,初めて他人というものが見える。(これが「口唇期」の「良い母親」,「悪い母親」)
・自分が考えていた最終回2話のネタというのはそれ。それはTVシリーズ最終2話で使い切った。言いたいことは言えた。【16】
・本来は25話で「シンジから見たミサトとアスカ(他人)」をやって、親父などの血縁者は最終回でやる予定だった。アスカは25話で立ち直る予定だったけどダメだった。【17】
・「脚本を映すのは最初から予定としてあった。TVから出ている虚構のイメージとして」
・「庵野さん自身が実写で出ちゃうのは?」と聞かれて「やろうと思ったんですけど局の方からダメだって言われた。マジに半パートやろうって言った」【17】
・「ヴィジュアル部分のクオリティが22話以降維持できないというのが12月の前の段階でもうわかってた。」【17】
・「予定調和だけは避けたかったんで,最後は裏切ろうと思ってた」【18】
・「なぜみんな「逃げちゃダメだ」がテーマというのかがわからない。どちらかというと「逃げてもいい」がテーマ」【19】
・「得るものがある以上,失うものもある。人を傷つけずに自分が前に進むことはできない」【20】
・「逃げちゃダメだというのは,逃げたことによって,すっげえ嫌な目にあったからそう思っただけで。逃げたことによって「あっすっげえ楽になった」と思ったらそれでいいと思うんですよ【20】
・「26話のシンジはエヴァに取りつかれている。エヴァにしがみつくことによって自分の存在意義があると思っている。そこから解放されれば次の段階が待っている。」【21】
・サキエルはあさりよしとおさんの「ワッハマン」に登場するイシュタルが原型【22】
・「少年よ神話になれ」は最初の段階では「凶器になれ」だった【22】
・庵野監督の肉嫌いのエピソード 給食でも食べないから夜8時まで粘って担任があきらめた。
親に殴られたりしても絶対に食べなかったから親があきらめた。肉の味が口の中に広がると吐いちゃう【29】
・庵野「セルの1枚絵ではは「この人が本気で怒っているのか」,「怒っているふりをしているだけなのか」すら表現できない。」
・TVシリーズで儲かった部分はスタッフに全部返した。金に興味がないのだと今回実感した【29】
・「エヴァで人間ドラマができたとは思っていない。人間ドラマはこんなに生易しいものじゃない。」 【30】
・「ATフィールドをこじ開けるシーンは強姦のイメージ(コンテにも書いてたよね)服を引きちぎる音を入れている。
強姦の一番最初は服を脱がすところから始まる」【30】
・「ATフィールド(絶対恐怖領域)なんか怖い感じがしていいかと。絶対に入ってもらいたくないところ。自分の中の一番大事なものを守るもの」【30】
・「使徒にはエヴァじゃないと歯が立たない→ATフィールドが出てくる→「なんで自分の中でこんな設定出てきたんだろ…」→「あっ心の壁みたいなものか」ってなってそういう設定になった 【31】
・「もともと3話だけで3バカが仲良くなる話で作ってたんだけど,そうしてしまったら後がしんどくなるなと思った。結局そこから出ざるを得なくなった。4話を作ったときに人間をギリギリまでマジにやらなくちゃいけない作品に決まってしまった」【31】
・7・8・9話はスタッフが重い話ばかりで疲れてたんで明るい話を入れないとなと思って入れた」【31】
・「26話は3日で作った」【31】
・「24話は3週間で作った。摩砂雪がほぼ一人で作った」【32】
・16話は最初は「いろんな国の言葉とか動物の鳴き声と雑多なノイズが画面の中を流れてて,その中で使徒が日本語にたどり着く。そしてピッと合致した時に絵がパッと広がって,きみの思考言語というか考えてるパターンはこれでいいのかね,と聞いてくるところからスタートだった」
・でもそれで日本語を喋ったら終わりだと思って,カヲルくんが出てくるまでにとっとこうと思ってやめた【32】
・じゃあシンジが取り込まれて何をするんだと考えたら,自分のことをじっくり考えるチャンスなんじゃないかと思ってああした。あれは簡単に書けた【32】
・14話最初のレイのモノローグは最初は詰まった。んで,友人に相談して「キチガイが書いてる文章って何かないかなぁ」と言ったら別冊宝島の精神病の本を貸してくれた。それがよかった。それを読んで一気にイメージが広がって書けた。【32】
・エヴァには自分のすべてをかけてたからTVシリーズ終了後に自分の空虚さ,存在価値が何もないという感覚にガチで死にたくなって,ガイナの屋上で足を出してバランスを前に持ってて
「ここで死にたいならほんとに死ぬはずだし,後ずさるなら死にたくないってことなんだよな」と思ってそういうことをやった【33】
・「分からなかったのでアスカの生理の話をストレートに書けなかった。追加シーンでもうワンシーンだけ足そうと思ってる。(これはビデオ版の風呂場のシーンのことだろう)
・経験がないのに口先だけでやったって女性に対して失礼だという感覚がある。でもアスカという女の子を描くためにそこだけは入れたかった。【35】