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コンテ集巻末スペシャルインタビュー⑤【鶴巻和哉】(副監督)気になった情報まとめ

【鶴巻和哉】

・当初は3話だけでシンジとトウジたちが仲良くなる話だったが、3話のコクピット内だけで仲良くなるのはおかしいと鶴巻さんから薩川さんに話したら
「僕もそう思ってたんです」と返ってきた。そして4話が作られることになった。【562】

・8話は作品的にバラエティ(幅)を持たせるためにああいう展開にしたところが大きい。
・あるスタッフが言っていた「ただ何も考えずに作品を撮っていくと実写の場合はめちゃくちゃな方向になっていく。アニメの場合はごくごく普通な方向になっていく。意図的にハチャメチャな方向へ進んでいかないとアニメ作品はどんどん平凡なものになってしまう」
・だから8話は樋口さんの力を借りてワザとトーンを変えた作品に仕上げたという部分が大きい。【563】

・外注に出すとスケジュールはどんどん良くなるがその分『こだわり』の部分は少なくなっていく。そのため、作画も含めてキーポイントとなる回は全てガイナのラインで押さえてあるはず。【563】

・鶴巻さん曰く8話はスケジュール的にもクォリティ的にも「テレビらしくする」というところに苦労した。【563】

・綾波は最初は「クールで何事に対しても表情を変えない」という設定しかなかった。

・「同じ姿のクローンが何人もいるとか人類補完計画のキーパーソン」だとかというシーンを最初からスタッフに知らせたら、なんでもないシーンでもそういう設定を活かすために思わせぶりな
表情を取るようになってしまう。演出プランも変わってしまう。
だから、最初は綾波の設定が決まってなかったのは作品的には正解だったと思う。とのこと【564】

・16話のコンテの時には人類補完計画がどういうものなのか具体的に決まっていなかった。【564】

・16話は最終回にかけての伏線の貼り方だとかキャラクターの動かし方を決めておかなければいけない時期だったので、そういった主となる部分が決まってなかったのが重荷になりはじめてた時期だった。【564】

・16話のもう一人のシンジくんは使徒。「23話でもう一人の綾波とかが出るし後半になったらこのシーンのもう一人のシンジの正体が分かると思うんですけど」とのこと。 【564】

・16話の『もう一人のシンジが使徒』だということは決めてあったが、そうは見えないようにしようという意図で描かれている。
・理由は「使徒として出てきたシンジが上から見下ろすような存在だと『自問自答』という構図が成り立たなくなるため。そのため、『シンジと同じレベルの考え方をする者』とした。【565】

・16話の電車のシーンはシナリオ1稿だとあの場面の使徒をもっと無機的な存在、コンピュータみたいな存在で描いていた。肉の塊であるシンジの理路整然としない考え方に対して使徒が延々と喋っているような感じ。(これについてはスキゾで庵野さんが別の側面から語っている) 【565】

・使徒が複雑なコミュニケーションをするために『言葉』を知っている『依り代』が必要になる。それがシンジの自己内面だった。【565】

・20話よりも22話のコンテの方を先にやった。【565】

・20話で『シンジが溶けてしまう』というのは後で考えればすごいアイディアだと思うが、当時はピンと来ないまま違和感のあるまま作業をしていた。【565】

・鶴巻さん的には19話でシンジのドラマを盛り上げて、→20話でアレという落差みたいなのは特に狙っていない。
19話は一本で完成していて、シンジのドラマとして最終回とさえ言える話のため鶴巻さん的にはストーリー全体の中から外れる話だと思っている。【565】

・鶴巻さんは22話をやっている時にアスカがこの回で壊れるとは思っていなかった。(廃人になるとは思っていなかった)
『今まで強気だった人間が実は内面に傷を持っている」という描き方をしたが、廃人になってしまうような強いエピソードの描き方はしていない。ラストでシンジに対して拒絶と言う形でコミュニケーションを取っているのがその証拠である。(22話ビデオ版でアスカの精神崩壊シーンが大幅に追加されたのはそういうところもあるかもしれない)【566】

・22話のアスカのエピソードについてはもっと強烈なインパクトが欲しかった。(おそらく、「アスカが壊れるとしたら」という部分で)
ただ単に母親が自殺するのを見ただけでは弱いかなと思う。もっと残酷な戦慄するようなエピソードが欲しかった。例えば、『母親がアスカの弟を食ってしまう』とか『母親がアスカに心中を迫るけどアスカだけ逃げ出してしまう』とか。(後にビデオ版では後者のような「アスカは母親から心中を迫られて同意したが、その瞬間に母親から娘だと認識されなかったというシーンが追加された)【566】

・23話で綾波が死ぬことにはゴネた。理由は「3人目のレイを2人目とは違う人間としてしっかりと描かないのなら2人目のレイを殺す意味がないため」
・鶴巻さん的には3人目のレイが2人目とは違うという面をしっかりと見せたかった。『同じだけれど違う』という面を。【566】

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コンテ集巻末スペシャルインタビュー④【樋口真嗣VS摩砂雪】気になった情報まとめ

【樋口真嗣VS摩砂雪】 其ノ二

・24話は初期稿であった「『シンジとカヲルが海を裸で泳ぐ』みたいなのはやりたくない」と摩砂雪さんが言ったら水に入るシーンが庵野監督お得意の風呂のシーンになった。【558】

・24話の風呂のシーンを樋口さんが勘違いしてるっぽい
樋口:脚本だと「カヲルの手が触れる」と書いているのに握ってるじゃないですか。
摩砂雪:絵のうまいアニメーターがそういう風に描いちゃったから時間もないしOKしちゃった。(実際には手は握っておらず脚本通り「触れる」レベル) 【558】

・摩砂雪:最初人類補完計画は内容が全然決まってなかった。回が進むごとにそろそろ決めなきゃいかんってなった。会議をやるたびに「こういう計画なんじゃないのか」とアイディアを出してて、作ってる側も全然分からないまま進んでいた。本当にライブ感覚。 【561】

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コンテ集巻末スペシャルインタビュー③【樋口真嗣VS摩砂雪】気になった情報まとめ

【樋口真嗣VS摩砂雪】


・紹介文に「DEATH編監督をやっていたが、終了後その続編制作中に仕事が残っているのにも関わらず海で遊び惚けていたため遂に総監督様の逆鱗に触れ「ビジュアルウォーターアーティスト」なる役職に格下げされた男と書いてある」(真相は不明。その前のプロフィール文もそうだがおそらく自分で書いた文) 【601】

・摩砂雪:DEATH編やったので死ぬほどフィルム見てるから細かいことは覚えてる。(この発言はエヴァがBD化するときにDEATH編を収録すると決まった時にも同じことを言ったというエピソードがある) 【602】

・樋口:DEATH編で8話の前日にアスカが加持にあんな風に言ったなんて知ってたら8話はあんな作風には作ってない。ドロっとしたギクシャクしてるような感じになってたはず。【603】

・8話のサブタイの演出は摩砂雪さんが考えた。【603】

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コンテ集巻末スペシャルインタビュー ②【甚目喜一】(演出家)気になった情報まとめ

【甚目喜一】(演出家)


・15話ラストのミサトと加持さんのアダム云々のシーンについては庵野さんから特に指示はなし。「こんな感じにぶら下がってる」ぐらい。
・デザインもまだちゃんとしたのはできてなかったのでオンエアを見てちょっとびっくりした。【590】

・15話のアスカの「アンタなんかとキスしたからよ!」はコンテ打ち合わせの時に庵野さんの指示で追加になったシーン。
・甚目さんはこのシーンを見て「シンジとは遊びで本当は加持のことが好きなんだな」と思ったとのこと。【590】

・21話はコンテ期間「1週間で」と言われた。難しい話なので当然1週間じゃできずかなりかかった。【590】

・21話はコンテを描いてる本人も謎については分からずに描いてる。【591】

・DEATH編からの追加の『シンジをあやすユイを冬月が見ているカット』を描いているのは甚目さん。21話のコンテを描いた人なので選ばれた。
『シンジを産んで胸が張ったり以前とは別の色香を持ったユイを見て冬月がどう思うのかとか考えるのは楽しい』とのこと。 【591】

・シンジやミサトたちが子供時代のトラウマを抱えて生きていることに驚いた。【593】

・インタビューの中で富士見書房のインタビュアーが「うちの編集部では『碇ゲンドウ素直になれない優しいお父さん説』が有力」との発言あり。(ちょっと当たってる)
それを聞いた甚目さんは「いや、ゲンドウってなんかそういうところあると思いますよ(笑)」

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コンテ集巻末スペシャルインタビュー ① 【甚目喜一】(演出家)気になった情報まとめ

【甚目喜一】(演出家)
・5話のコンテ作業が終わったところで「じゃあ次、4話お願いします」と言われて(もともとは5話は4話の予定だったので)「えっ4話はさっきやったのでは?」と返したら、「実は5話の前に1本入ることになった」と言われた。そのため、5話のコンテは4話の前に描かれている。(もちろんコンテ切ってる甚目さんは4話の内容を知らずに書いている)【600】

・5話の裸の綾波を見てシンジが動揺するカットは当初はもっとギャグチックにコンテを描いてたら庵野さんから「これは違う。もっと、ATGの匂いがする感じなんだ」と言われた。(おそら『日本アート・シアター・ギルド』の略 他の映画会社とは一線を画す非商業主義的な芸術作品を製作・配給し、日本の映画史に多大な影響を与えた。) 
・最初はもっと面と向かって「ボクは、その・・・その!」と言う風に『松本零士風』にぐちゃぐちゃと余計なことまで喋っちゃってバタバタするようになってたが、「それは違う」と庵野さんから言われた。【601】

・5話は庵野監督や周りの人の話から「実相寺監督風アングルがやりたい」というのを聞いていたので意識して描いた。「もともとよく知らないのでうまくできたかは分からない」とのこと 【601】

・5話のシナリオには『ミサトがカップ麺にカレーをかける』とかはなかったが、「ミサトはこういうのが好きなのでは」と甚目さんが勝手に描いた。
ペンペンのカレーの食べ方をガイナックスに褒められたのはうれしかった。【601】

・ミサトのカレーラーメンは変なんだけどリアリティがあって誰でも試せるというインタラクティブ的なものも必要なのかなと思って描いた。「自分でやってみたわけではないのでおいしいかどうかの確証はないです(笑)」とのこと。 【601】

・5話の打ち合わせを甚目さんがやった時にははじめのところしか聞いていなかったので6話と前後編になるという感じでは聞いていなかった。だから、甚目さんは6話がああいうシナリオになるとは思ってなかったとのこと。 【602】

・5話のシンジとミサトが打ち解け合っているので、「この作品は人間関係はサラサラっと進んでいくのかな」と思って構えていたら、「5話の前にもう1話入ることになりました」と言われた。そうしたら4話はシンジとミサトが打ち解ける前の話だった。
・4話の内容を知らずに書いたので5話でミサトにカレーを配ってるシンジのカット等は二人の仲が良すぎるので「これはいきすぎちゃったなぁ」という気がしなくもない。【602】

・4話を描いてるの時点でミサトというキャラを誤解していた。
『ミサトは本質的には大人の女性で、シンジを包み込むものがあって、その反面冷徹な軍人の顔も持っている』という漠然としたイメージがあった。
そのため。最初は

①シンジが列車に乗れなくて佇んでいるとミサトがホームまでくる→軍服のままで静かに穏やかな表情で現れてシンジを見つめる

②シンジがぽろぽろと涙を流しながらミサトを見る
③ミサトが「おかえり」と言う  という流れ。
家出したシンジが帰ってくるというのは『シンジが子供でミサトが保護者』ということだと思っていた。

だが、コンテを庵野さんにチェックしてもらったところ、庵野さんから「ミサトは全然大人じゃなくてむしろ子供じみた女である」というようなことを言われた。
ミサトという人間は、慌てふためいてかけつけて、シンジと60秒見つめ合った後に気の利いたことが言えるわけでもなく「ただいま」、「おかえりなさい」というやりとりしかできない、つまりシンジと全く同レベル。
・ミサトの正体は『体は大人で心は子供なアンバランスな女性』だということが初めはなかなか見えなかった。感情的になりやすいという性格が見えてようやくミサトがつかめた。【603】

・4話でシンジ相手に怒鳴る場面の「じゃあ元いた町に帰りなさい」も「こんな気持ちのままでエヴァに乗っていたらいつか死んでしまうかもしれない」という軍人として冷静な判断から出た
言葉だと解釈していた。監督の話を聞いて、そうではないということが分かって全面的に改稿した。初めのコンテとは正反対になった。(この辺は脚本決定稿にも名残がある) 【604】

・庵野監督から「ミサトは不出来な人間として扱いたい」と言われた。【604】

・その次に担当した15話企画書に『どきどき初デート』というサブタイがあるのでてっきりそれがくると思っていたが、初デートは全然なくてミサトと加持の大人の話になっちゃった。
『シンジとアスカの遊びのキス』というのが初デート要素に該当するのかなぁとは思うとのこと。 【604】

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エヴァ レーザーディスク(ブルーレイBOXにも再録)ブックレット 各話解説 情報まとめ

【1話】
・ミサトの写真のキスマークはガイナの女性スタッフのもの
・方向音痴のミサトさんは自分がよく使うトイレの位置を2か所印をしている

【2話】
・委員会のメンバーは世界各国の代表者
・「ちとわざとらしくはしゃぎすぎたかしら」の公式な解釈が入っている(ミサトが演技をしていてシンジがそれに乗ったのではないかと疑っている)

【3話】
・「税金の無駄遣いだな」の偽装迎撃システムはネルフではなく国連管轄(だから税金の無駄遣いと言っている)
・IDデータが出るシーンでトウジの本籍が大阪だと分かる

【4話】
・英文サブタイは「ハリネズミのジレンマ」 ヤマアラシではない 解説文にはなぜヤマアラシではなくハリネズミにしたんだろうと書いてある
・第三新東京市の駅は現在の箱根湯本駅と場所はイコールではない(モデルを箱根湯本駅にしただけ)(現在の箱根湯本駅に相当する部分は水没してしまっている)
・シンジが帰ろうとした時の列車は政府専用の列車 民間人は乗ることができない

【16話】
・リツコさんがホワイトボードに書いてあるのは超ひも理論について
・ディラックの海とは異次元的な負のエネルギーの世界のこと
・16話に出てくる新聞記事に「死海写本」という単語が出てくる 死海写本と死海文書は同じ(21話解説より)

【17話】
・この話のエンディングは元々アルバム収録用につくられたもので、TVで流すためには作られてないのだが、庵野監督の要望でEDとして使われることになった

【18話】
・アスカが見ているトレンディドラマは15話で見ていたのと同じもの。15話では男性が女性に復縁を迫っていた。18話では女性がヨリを戻したことを後悔している。
これが加持とミサトさんの関係を表しているようにも見れると書いてあるが、全然違うと思うんだが

【19話】
・LCLは液体だが、気体にもなると書かれている   あれ気体になってるのか?
・英文サブタイのINTROJECTIONは「取り込み」の意味 精神用語で、取り込みによって超自我が形成される。使徒を取り込んだこととのダブルミーニングだという
・湖に浮かんでいるフリゲイト艦はゼルエルを倒すために出撃したものと書いてある

【20話】
・ゼーレの紋章の7つの目 キリスト、ユダヤ教において7は特別な意味を持つ
・サブタイのoral stage 最後の車の中のカーラジオの中でも同じ単語が出てくる

【21話】
・冬月が勤務しているのは京都大学という設定
・六分儀とは天文航行用の簡易天測機器 碇と同じく航海つながり
・16話に出てくる新聞記事に「死海写本」という単語が出てくる 死海写本と死海文書は同じ
・この話から今まで「死海文書」と言っていた単語が「裏死海文書」となる

【22話】
・ミサトさんがビールを飲んだふりをしているシーン このシーンでミサトさんの口が映らないのは加持さんの死を黙っていることを表した演出なのだろうと書かれている(深読みしすぎじゃね)
・アスカの電話の会話内容はアドリブ   内容は、義母に「彼を紹介しようか?」と言ったり「彼は社交的じゃないもの」と言っている
・弐号機が使っているのはポジトロンライフルを改造したもの これを使うために右の肩パーツを外している
・精神攻撃を受ける時に出てくるドイツ語の意味は「拒絶」・「首吊り」・「初潮」・「喪失」・「死」
・零号機が使っているのは6話で出たポジトロンスナイパーライフルを改造したもの 戦自の技術研究室製 結局ネルフは戦自にスナイパーライフル返したのか返していないのか

【23話】
・ゼーレの発言からここではエヴァが計12体必要らしいと書いてある(本編にも同様の台詞が出たが、初号機を含めるのか含めないのかどちらとも取れるニュアンスだった) 

【24話】
・リリンは正確にはリル=イン

【劇場版26話】
・占星術によって考えられている仮想惑星のひとつに「暗い月」と呼称されるものがあり、それはリリスと呼ばれているとのこと。(黒き月はこれとのダブルミーニング?) 

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エヴァ レーザーディスク(ブルーレイBOXにも再録)ブックレット 設定解説 情報まとめ

内務省調査部の報告書という体裁だがキリスト教についての記述があるなどメタフィクション的。公式設定としてはどうなんだろうか

『エヴァ』
・エヴァ2でおなじみのインパルスはここの時点で用語として出てきてる

『サハクィエル』
・ATフィールドを攻撃に転じて衛星を破壊したと書かれている

『レリエル』
・なぜ初号機が出てきたのが影側なのかについて推測が書かれている

『LCL』
・LCLはエントリプラグ内で電化され、その分子配列を変化させることにより液体から気体状のものに変化させる。(つまり綾波の涙は問題ない?)
・LCL自体がディスプレイになると書かれている。

『第三新東京市』
・第三新東京市に住んでいる人々は元々住んでいた先住者、ネルフ関係者のみ。居住は日本政府(ホントはネルフ)が居住者を限定している

『アルミサエル』
・零号機から出てきた物体は第3~第15の使徒は1・2の使徒とは異なる特性を持っているということを表しているのではないかと書かれている。零号機パイロットの遺伝情報から出たものではないかとも。
・リツコが隠ぺいしようとしたものは零号機と使徒が融合した部分なのではないかと書かれている

『渚カヲル』
・リリンについてキリスト教的な側面から考察されてるなどやはりメタフィクション的
・ターミナルドグマで発生したATフィールドは綾波ではないかと書かれている やはりメタフィクション的
最後に「A801の発令が望まれる」で〆ている

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THE END OF EVANGELION パンフレット 情報まとめ

・用語集において綾波レイの身体は初号機の中に取り残された碇ユイをサルベージしたものだと言及している【用語集 綾波レイ】

・ユイと構成していた時のゲンドウの身分は『学生』と書いてある【用語集 碇ゲンドウ】

・カヲルはおそらく卵の状態でゼーレによって捕縛された使徒であったのだろうと書いてある(そうか?) 【用語集 渚カヲル】

・リツコの中の人曰くリツコの最期の台詞について、「最後に隠されたヒントを教えてくれた。その見事なひと言に私、赤木リツコは完敗致しました。庵野監督、今更ながらすごいです。もう、かっこいい、天才よ。」 【声ノ出演 赤木リツコ】

・『Air』の脚本はTVシリーズの時には元となるものができていた。26話が内的宇宙で展開されることとなるため、25話もそれに合わせたドラマになったため、本来の脚本は使われなかった【PRODUCTION NOTE】

・摩砂雪氏の『ビジュアルウォーターアーチスト』について、コンテでの巻末インタビューでは「夏エヴァの作業中に海で遊び惚けていたため、庵野監督の逆鱗に触れ、左遷された」と書いていたが、このパンフレットには「水の描写はアニメーションで最も難しいとされているが、彼は今回の映画で、自然現象としての「水」「波」の描写に関する作画監督を担当。と褒めちぎられている 【PRODUCTION NOTE】

・26話の「むすんでひらいて」は庵野監督の「なるべく生な感じの音が欲しい」という意図でIGのプロデューサーである石川さんの娘が通っている保育園の園児の声を使っている【PRODUCTION NOTE】

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NEON GENESIS EVANGELION: S2 WORKSブックレット情報まとめ

(2023年11月 漏れてたところを加筆)

なんとブックレットの表紙がこれ(攻めすぎ)。

僕はこれを見て初めて25話のシンジの精液にまみれた手が1話の綾波の血が付いた手の対比だと気づきました(わかんなくね?)

あと1話の手をそのまま使わずに血の部分を茶色にしているのはどういう意図なんだろう。

・アスカのテーマA-2は2話でシンジがSDATで聴いている曲になった(えぇ…) 【5】
・(巻末のインタビューで鷺巣さんもああいう使われ方をしていて驚いたと言っている) 【20】

・A-10(ユイ、母親っぽい曲)は『アルカのテーマ』である(アルカとは企画書に出てくる古代遺跡)【12】 1995年1月7日(最初の音録り)のときにはまだアルカの設定があった?

B-3 DEATH(TRUE)2インターミッションの曲は苦悩をイメージしている。 なお、使われたところは全部テレビで流れてる曲 【12】

・F-0、F-1に没になったアイキャッチ(それぞれ男性と女性で「エヴァンゲリオン」とネイティブに言ってる)が入っている。タイトル台詞Aタイプ、Bタイプも似たようなもの
(男性外国人がネイティブでNEON GENESIS EVANGELION・EVANGELIONと言っている)

『閉塞の拡大』(M-15)は制作側(庵野さん?)からの曲制作要求は「愛のテーマ」【14】

【鷺巣詩郎氏インタビュー】

・庵野さんと最初に会ったのはナディアの時。NHKや東宝の偉い人がたくさん来ていたが庵野さんは全然喋っていなかった。確かその時も庵野さんはサンダルだった(笑) 【18】

・曲の発注の仕方はナディアの時もエヴァの時も同じ。Mナンバーに「派手に」とか「優しく」とか形容詞の羅列をワープロで打ったメニューシートがある。【18】

・最初は共通の言語(例:カレカノの時には 庵野「マイティジャックのあのリフ」→「あ,あのギターの音ですね」で通じる)がなかったので全然かみ合わなくて苦労した。【18】

・音の時代背景(注文のこと?)的には60年代,70年代。80年代,90年代は全く出てこない。求められるのは「クリアな音」ではなく「ツヤ消し感」。60年代,70年代っていうとあんまりシンセじゃなくて,生楽器躍動感が必要で,リズムにニュアンスが必要なもので,ぴったり合った感じではなく多少ドタバタして,演奏にもヘタウマ感が必要。そういうのが庵野さんの場合は常に要求されるのかなと。【18】

・ナディアの時からアンノ・サウンドの要であるピアニストとギタリストは一緒。それは「庵野さんの頭の中に鳴っている音が変わってないって言うことで,結局それを突き詰めていくと同じミュージシャンにあたったりとか,音系にあたったりとかっていう,確立されたものがそれだけ庵野さんにはあるっていうことじゃないかなと思う。【19】

・拾何話を過ぎたあたりからやたらにシンセ(『シンセサイザー』のこと。いろいろな音が作成・編集できる鍵盤楽器)の音のBGMが使われるようになるとは予想していなかった(「エヴァのTVの前半はピアノとかバンドサウンド的なリズムのBGMが中心で,後半になると内面描写とかが増えてシンセのBGMが多様されたが,あの辺りの曲はまたちょっと違った作り方なんですか?」との質問に対して)

シンセの割合は少なかったと思うし,正直シンセの曲は「自分ぽくない曲」だしああいうミニマルなものっていうのはあまり好きではない音だった。【19】

・シンセの曲は使われたのは後半からだけど1回目のオケ録りのすぐ後に録ってる。【19】

・生楽器の曲を何十曲と飽きるほど録った後にシンセの曲を録ったのでシンセの良さが新鮮に自分の耳の中に響いて良い曲になったのだと思う。【19】

・『ボーダーラインケース』という曲はEVA-VOXで歌ものにした時に自分で聞くと自分ぽさが無いように感じた。ああいうアンビエント系のものは普段は絶対にやらないが,「譜面でコントロールしなきゃいけないオケもの」を何十曲と録った後に,たまたま「旋律があまりないけど主な和音の重ねだけを事前に決めておいて,スタジオで即興的にシンセの曲を録る」ものが多かったので,ああいうその時の心情なんかもあってああなったと思う。【19】

・エヴァは最初の打ち合わせの時は「ロボットもの」っていうことを聞いたり,「破滅的」だったり「宗教的」だったり「ドロドロしたもの」,「無国籍」とかそういう風に聞いていたので「もうちょっとシンセ使うのかな」とか思ってたがやっぱりあんまりシンセは使わないってことで始まった。【19】

・本来ならハイブリッドで,ハイパーで音色的に鋭い音でみたいになるところを庵野さんは「ピアノで上から弦で」と言う。そうするとそこにシンセがなくても緊張感が持たせられる和音を作ったり,弦の使い方をしたりっていう自分の書く姿勢自体がせっぱつまった姿勢で緊張感をもっていけるからいいものができる。【19】

・A-1(綾波のテーマ)がエヴァを象徴するようなメロディーとか雰囲気が完成したのはやはりそういうある程度制限がある中で初めて出る緊張感があったから。あれがもしシンセを使ってもいいということになるとあそこまでのものはできない。【19】

・要するに「庵野さんの戦略的な考えというのは結構見事に命中している」訳だと思う。【19】

・エヴァで「自分の曲がどういう使われ方をするかということ」は全く予測できなかった。

ナディアの場合は自分の曲がどういう使われ方をするかということがものすごくイメージしやすかった。カレカノもコミックとしての原作があるのでキャラの立ち具合や動き具合がある程度想像できたのだが。【20】

・なぜかというと最初の庵野さんの話が「どう説明していいか分からない」,「最後にどういう筋になるか自分でもまだ決めてない」って言ってたから(笑)【20】

・コンテも見てたしキャラのデザイン表も見てたけどそれがどう動いてどういう感じでセリフを言ってということが全然予測できなかった。【20】

・なのでキャラ一人一人にテーマ曲を作る時には綾波レイがかろうじて分かったぐらい。シンジとアスカに関してはどういうキャラ立ちなのか全然想像できなかった。【20】

・なので最初にアスカ用に書いた曲を庵野さんがあえて使わないで,楽しいカントリー&ウェスタン風の曲をアスカにあてたりしたのはすごい新鮮だったし,今思うとあれ以外には考えられないっていう気がする。エヴァは最後まで行くとアスカが一番ドロッとしてくるんだけど,それがまたああいう登場が懐かしく思えて,逆行してまた新鮮に感じる。【20】

・劇場版の時もキャラはあまり見えていない(TVの時と違って劇場版の時はある程度キャラが見えてきた感じで作ったのでは?という質問に対して)【20】

・なぜかというとDEATHでシンジ君を中心とした弦楽器への取り組み方みたいなものが象徴的に描かれたり,最後にカノンが荒廃した水辺から聴こえるというのは「ちょっと一本取られたなあ」って感じがしたため。「やっぱり裏をかかれた」という感じ。【20】

・総集編であるDEATHでさえそうなんだから新作のAirとかに至っては全くあんな風な使い方をするなんてということや,キャラの動きも含めて予想だにしなかった。【20】

・今LDとかを観ても思うが音と絵の関係でいえば最初の参話・四話ぐらいしか分からない。後はもういい意味で裏切りの連続。【20】

・E-13(THANATOSのこと)の使われ方の話だが,まずこの曲は最初にバラードがあって,その後に心情的な盛り上がりのある部分が繋がってワンセットになっている曲だが,劇場版の頃になると,映画の時点ではTV版を見ていた人がこの曲のイメージを固定してしまうほどの醸造期間があったし,絵的なものや音的なものが深層心理まで行くほどの使われかたをしていたのにそのイメージを壊すほど予測しない曲の使い方をしている。【20】

・なので劇場版の時は制作過程的にも二転三転したからTV版の時と同じく自分にとって新鮮なことが多かった【20】

・エヴァのサントラ3が1位を取ったのは「銀河鉄道999」の時とは事情が違うと思う。(「TV版のサントラがアルバムチャートで12位→4位→1位となったことについてエヴァ音楽の進化はどう感じたか」ということについて)

なぜかというとゴダイゴのタケカワ氏曰く(鷺巣さんはタケカワ氏のソロアルバムを作った時に長く一緒にいる機会があり色々なことを話したそうだ),「ゴダイゴは自分たちも予想できないくらいの大きなユニットになって一番化け物である真っ只中に999を作った」。だからあれは「アニメであって,ゴダイゴである」訳なのである種1位になるのは必然であった。そういう意味ではエヴァの1位というのはゴダイゴの主題歌が引っ張った999の1位とは違う。【20】

・今回は「庵野秀明とエヴァンゲリオン」というアーティストの1位なんじゃないかなって僕は思う。サントラが売れたというよりもまず現象としてのエヴァンゲリオンというものがあって,高橋洋子さんの主題歌が売れた,TV版のビデオが売れた,ナントカが売れたといういろんな要素が三つ巴,四つ巴,五つ巴になった上で成り立ったCDの1位というイメージの方が大きかった。【20】

エヴァのサントラ3がオリコンで1位を取ったときにはサンフランシスコにいた。【21】

エヴァが大ヒットしたからといって自分も庵野さんも劇場版の作曲の時にそれを意識はしなかった。周りの人は意識していたのでまるで台風の目状態。【21】

エヴァが売れたからといって作曲の時にバブリーになったりはしていない。庵野さん的表現で言うと「弦の編成が増えた」ぐらい。【21】

庵野さんから「エヴァがヒットして他の仕事増えましたか?」と訊かれたがさして増えたるわけでもなかった。中心に近いところで仕事をしていた僕の中では静かだったから、そういう意味では浮足立たなくてよかった。【21】

「エヴァンゲリオン交響楽」は「美しきオマケ」。

夏エヴァの音録りが終わった後のものだったので「いかにオマケと悟られずにいいパッケージを作るか、ファンに対して申し訳なくないようにきちっとしたパッケージにしようという意気込みもあった。あのコンサートは最後の映画の前夜祭的な要素があったから「もう完結した側の人間がこれから始まるものをどう見せるか」という意味では重要なコンサートだった。【21】

「THANATOS -IF I CAN’T BE YOURS-」は発注されて制作した曲ではなく、「Komm, süsser Tod」の制作後、前述の劇場版へ向けて緊張感を保つため自主的に制作したもの。
「こういうものができました」と庵野さんに聴いてもらったことから始まった曲とのこと 【22】

『Everything you’ve ever dreamed』は非常におすすめ。先ほどエヴァの曲でシンセのものは自分でかいたものじゃないみたいだと言ったが、この曲は自分が書いたんじゃないみたいな曲で、すんなりできた曲なんだけど、ものすごく不思議な曲になって、あれが今回日の目を見てよかったなと思う。【22】

Komm, süsser Todを作ったときはあの絵は想像だにしていなかった。あの曲で弦が上下動するのも鷺巣さんの子のみで書いてるが、仕上がりを見ると庵野さんがあの弦の動きに合わせて全部絵を作っちゃったうれしい番狂わせがあった。【22】

エヴァの曲は「全員違う入り口から入っているんだけど、たどり着いたら同じ場所へ来ていた」ところがあって、それがあまりにも多い不思議な仕事だった。【22】

普通サントラというと「場面に合った音を作る」パターンとそれとは逆の音が欲しい時にわざと音を使わないなどの「逆のパターン」があるのだが、エヴァの場合はどちらでもなく、どっちの要素もある、予定外調和の賜物がとても多かった。

エヴァの曲は最初から最後までまんべんなく使われた曲って実はあまりないと思うが、耳に残る曲がないかといえばそうでもない。結局その場その場の使われ方があまりにも鮮烈過ぎてというのが映画を通してもあって、それが予定外的に調和して一本の線になったという感覚がある【22】

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絵コンテ

劇場版エヴァDEATH (TRUE)2の コンテを読んで分かるフィルムとの違い、気づいた箇所等

・コンテ段階だと冬月の「十数年後に必ずサードインパクトが起こる」が「十数年後に必ずここでサードインパクトが起こる」となっている
(劇場版25話で冬月は「まさかここで起こすつもりか」と言っていて第3新東京市で起こすつもりだとは知らなかったという設定と矛盾するので削られたのだろう)【320】

引用:新世紀エヴァンゲリオン劇場版 絵コンテ集より ©1997GAINAX/EVA制作委員会

・赤ちゃんのシンジとユイと冬月のカット ユイ「シンジのためにも」の後のカットの後にユイを見る冬月のカット
(ユイのカットで「終わった方がC-164と対称で来てよいかも」)とのコメント(コンテの摩砂雪さん?)の後に庵野監督の(「あった方がよいかと」)というコメントあり【323】

引用:新世紀エヴァンゲリオン劇場版 絵コンテ集より ©1997GAINAX/EVA制作委員会