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エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第拾話)

EVANGELION ORIGINAL〈2〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・庵野監督によるシリーズ構成案では初号機がマグマの中に潜り、弐号機がそれを助けるという案だったが脚本の段階でそれが逆転した 【2】

・この段階では修学旅行に行く3人は飛行機ではなくフェリーで行く 【6】

・この段階ではシンジが勉強してるのはノートと鉛筆(フィルムだとノーパソ) 【8】

・アスカ「つまんない男」(「軽蔑したように」)とある 【9】

フィルムとはちょっと違う 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈2〉富士見書房

・プールシーン この段階ではアスカはドイツ語の原書を読んでいる。遺伝子工学についての無造作にちぎった紙のしおりあり。 シンジ「みんな勉強してるんだ」(軽い自己嫌悪) 【9】

・アスカ「レイが出るくらいなら私が行くわ」(フィルムでは「ファーストが」になった) 【17】

・ロープウェイのシーンで加持さんと話してる人物はこの段階では男 【18】

・先と同じくバックロールエントリーをするアスカ(「ジャイアント・ストロングの方がよいか?」と書かれている(フィルムではジャイアント・ストロング・エントリーとなった) 【21】

・脚本段階ではサンダルフォンはATフィールドを展開していた(フィルムではなし) 【27】

・軽井沢・カントリークラブでマコト・シゲル・リツコがゴルフをしている。白いパラソルの下で読書をしているマヤ 【33】

フィルムにはないシーン 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈2〉富士見書房

・夕日の中ボロボロのエヴァ二体が温泉から見えているというカットがあった 【36】

・ラストのセリフ「お互いもう昔のことだもの。気にすることないわよ。」はなし 【36】

フィルムとは違いラストのミサトさんの台詞はない 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈2〉富士見書房
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エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第九話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・この段階では盗み撮り写真を売ってないトウジとケンスケ 【3】

・この段階では真っ二つに下から二つに分離したわけじゃないイスラフェル。戦いの途中に急に二つになる 【9】

引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・初号機と弐号機がボコボコにされるところが描写されている
(貞本版でも描写されてるが内容は違う。弐号機が投げ飛ばされ、初号機はその最中に電池が切れる。そのあとケリを入れられて海に落ちる初号機) 【9~11】

貞本版でも初号機と弐号機の敗北シーンが描写されているがそれとは微妙に違う 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・フィルムでは描写がなかったがUNがイスラフェルにN2爆雷を投下するシーンあり(1話では『P型地雷』だったがこの時点ではもう『N2』なんだな) 【12】

・ミサトさんたち、本部へ引き上げるシーンがある 【13】

本部へ引き上げるミサトさんたち 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・エヴァの中から救出されるシンジ。(毛布をかぶってドラム缶の焚火にあたっている) その後に登場するアスカも毛布である。そのあと加持が迎えに来る 【13】

・ゲンドウがいたらクビだったというセリフはこの段階ではミサト(フィルムではリツコ) 【15】

・ここのトウジはフィルムだと作中唯一ジャージではなく制服を着ている(豆知識)

・ケンスケ「ペアルック・・・ださい」 「五回も六回もない」はこの段階だとトウジと委員長が同時に言ってるセリフ 【20】

・アスカを迎えに行くシンジの場所、夕方の公園に(「他にないか?」)と書かれている 【22】

・ここのアスカフィルムだと唯一綾波を「レイ」呼びである。(豆知識)

・シンジとアスカの共同生活シーン 
「※このシーンは樋口様、おまかせいたします。
他のアイディアはアスカは潔癖症だとか、2話のシンジと同様に冷蔵庫を開けていくと最下段にペンギンがいて驚くアスカ、間にウォークマンのリバースをインサートで差し込む等です。
ここはもう、よろしく」 との庵野監督からコンテの樋口さんへのコメントあり 【23】

新劇場版で初めてペンペンを見た時にアスカがビビるシーンがあるが、なんとこの段階でアイディアはあった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・シンジに隠れてこっそりとトイレに行こうとするアスカ

・朝、トイレのドアをたたきまくるアスカ、出てくるシンジ、サッと入るアスカだが間髪入れずに飛び出してくる。あわてて周囲に芳香剤をまき散らす。

・食事中同じ更に箸を伸ばしてフンとなる二人

・背を向けて同じ種類のファミコンをしてるシンジとアスカ。得点は同じ

・シンジはトウジらと、アスカは委員長と雑談をしてる。同時に笑いだす二人

・夕食後に雑談をしてるアスカとミサト。シンジは皿洗い

・シンジとアスカは全く同じ動きで寝がえりを打っている(フィルムだと寝相が同じ)

というアイディアが書いてある。 (「このシーンは見てる方の顔が、紅く染まるくらいの恥ずかしさでも、可」)とのコメントアリ 【25】

二人のシンクロ訓練 アイディア一覧 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・アスカが寝た後 シンジ「ねぇ、ジェリコの壁って何?」 →アスカの寝息が聞こえる →寝ぼけたアスカがシンジの隣にという展開 【26】

フィルムとは違いジェリコの壁について聞くシンジ 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ジェリコの壁は映画「或る夜の出来事」からの引用。ジェリコは難攻不落の要塞として有名な城壁のある町の名前らしい 【26】

・復活したイスラフェル、スリムになる(「エヴァにシルエットが似ている 擬態であろう」)とのコメント。筆者曰く「この段階ではデザインが決定していないため」 【29】

・シンジ「55秒でケリをつける」 62秒は音楽の長さに合わせているだけらしい(フルで動ける時間が62秒というわけではないっぽい) 【30】

ここの秒数は音楽の長さを意味する
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・(「※2月末の音楽どりの後かな、ここは。(それとも『有りもの』を考えるか?)」)とのコメント。 『2月末の音楽どり』とは1度目のBGM録音のこと。 『有りもの』とは「他の作品からの流用曲を使うか?」ということ 【31】

庵野監督のコメントかな 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階では倒された瞬間に一つに融合するイスラフェル(フィルムでは倒される前に一体に融合する) 【31】

・ラストシーンは戦いが終わって日が暮れているのに口喧嘩をしているシンジとアスカのシルエット。下界では大勢のネルフ職員たちが残骸の処理に精を出している。というシーンで〆 【33】

フィルムとは違うラスト これも見たかった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房
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エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第八話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・最初のゲンドウの電話 「計画のメドは君のラピス如何による」との発言あり (ラピスってなに?石?) 【3】

・アスカ初登場シーンが違う。内容は以下の通り

御上りな3人(ケンスケビデオ回しっぱなし)→作業員があきれてみている→ハズいミサト→アスカ「バッカじゃないの、あんたたち」で初登場 【4】

フィルムと違うアスカ初登場シーン 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ミサト「セカンドチルドレンよ」の後にサブタイ  【5】

・この時点でのサブタイは「アスカ来朝」 【5】

・サブタイの後にスカートがめくれる。ビンタされるのはトウジだけ 【5】

・加持さんが寝相の話をした時にシンジが(「こんなに取り乱したミサトさん初めて見た」)と心の中で思う 【10】

・加持「シンクロ率はいきなり17を超えたといううわさだし」(フィルムだと「40を軽く超えてるぞ」) この時点では初搭乗時のシンクロ率の設定は固まってなかったようだ 【11】

・フィルムではないがシンジとアスカがヘリで弐号機の所へ行く描写があった 【12】

・この時点でアスカの台詞「チャーンス!」がある(この台詞を思いついた瞬間庵野さんの中でのアスカのイメージが決まったというのは有名な話) 【14】

・シンジがアスカがプラグスーツに着替えているところを覗いたことを謝るシーンがあった。 【15】

・艦隊の船の名前は母艦以外はシェイクスピアの戯曲のタイトルからとられているとのこと 【18】

・青空に立つ真っ赤な巨人が庵野監督の中での8話の最初のイメージだという 【19】

・ミサトが弐号機にシンジも乗ってることを確認するシーンなし 【19】

・フィルムと違い起動時にはもうケーブルが付いている弐号機 【19】

・この段階でのガギエルはコアが口の中についていない。エヴァを確認した瞬間コアの色が変わる描写がある 【20】

・脚本決定稿では弐号機の戦闘シーンは書かれていない。この脚本をコンテの樋口真嗣さんに渡して庵野監督が口頭で戦闘シーンのイメージを伝えた。 【21】

この段階では戦闘シーンはなかった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・榎戸洋司さんが書いたベース脚本(庵野監督が手を入れる前の脚本)では海に引きずり込まれるシーケンスはない。『空母上で弐号機が使徒を捕まえる』→『戦艦の0距離射撃で殲滅する』 
という流れだったとのこと 【22】

・脚本決定稿に加持さんが先にトンズラするカットが書かれていないが、トンズラに関するミサトさんのセリフは変わってないので結局トンズラはしてる。【22】

・最後に庵野監督から

「ラストシーンです。遅れてすみません。ちと、変えてみました。

 あと、戦艦の0距離射撃ですが、4隻くらいで密集してやるのは、どうでせう?

 樋口様江 

 なにとぞ、よろしくお願いします。 庵野秀明拝。」 とのメッセージあり  

 ラストシーンは当初は違ったのかな? 【24】

ラストシーンに庵野監督のコメントあり 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

(違いもあまりないし大味なのでアクション編は書くの楽っす)

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エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第七話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・開幕がフィルムと若干違う。内容は以下の通り

時田たちがネルフのことについて会議室で複数人で話をしている。ライン引かれて読めない人類補完計画第1次中間報告書(フィルムにも出る)が登場。→最後に写真でJA登場。
(フィルムでは加持さんがゲンドウに電話でこれについて説明しているがこの段階だと時田側がこのことについて話している構図)【4】

フィルムにはないシーン 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・委員長「バッカみたい」がない 【10】

・またシンジの「どうしてエヴァをいっぱい造らないんですか?」また登場。前回と違い腕一本修理するだけでも小さな国なら半年食えるわ」になっている(当然結局没)  【11】

このくだりは5話の脚本決定稿でもある 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ゲンドウの隣に座ってくる人は設定が変わってなければ中国人 【12】

・ミサトさんの軍服の色、「凄惨な黒と血の色で飾られた、その衣装」とある 【14】

・JAの名前はまだ未定 〇〇表記 【16】

この段階ではJAに名前は付いてない 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階では「我が時田重工業が誇る新製品の実演会」となっている(時田重工業って・・・) 【16】

・時田が暴走したエヴァの写真を持っているシーンはなし 【17】

・フィルムではJAのデータを弄られたのが分かるシーンが一瞬入るが、(「ここで諜報部が仕掛けた後をさりげなく入れられないか?」)と書いてある 【19】

演出意図コメント 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・JAの起動停止確立0.0000002%(フィルムでは0.00002%。フィルムでは0が二つ少なくなってる) 【23】

・フィルムでは初号機はF型装備だがこの段階ではB型装備 【25】

・この段階ではエヴァの輸送機(脚本ではSTOL巨人機)にアンビリカルケーブルを繋げて走っている(STOLのパイロット、初号機がこけたら死ぬだろ…)【28】

STOLのパイロット怖いだろうなこれ 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ミサトさんが転がり落ちて間一髪なシーン無し 【28】

・エヴァが使用する巨大ガムテープ登場。腰にさげててそれでJAから漏れた水蒸気をふさぐ。(フィルムでは手でふさぐ) どんなガムテープだよ… 【29】

まさかのエヴァ専用ガムテープ 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・JAが止まった後に今更起動停止の命令書が届いて破り捨てる時田のシーンがあった 【32】

ちょっと見てみたかった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

ほとんどフィルムと変わらない。書きやすくて助かる。

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エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第六話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・ラミエルのシールドの先端部はビーム状のカッター【7】

・「明日午前0時6分54秒」は脚本段階では「明日午前0時26分54秒」だった 【11】

・マコト「(ニコニコしながら)白旗でも上げますか」 フィルムだと無表情 【13】

・リツコ「無茶な作戦を立てたものねぇ」の会話のシーン、この段階だと「場所は一考」とコメントあり(フィルムだとネルフ内のエスカレーターとなった) 【14】

・この段階では零号機のシールドはSSTOのおさがりというセリフはなし【17】

・ヤシマ作戦、この段階では名前がない。「以後、本作戦を〇〇〇と呼称します」となっている(なお、屋島の戦いと日本の古称の八州をかけたネーミングとのこと) 【17】

この段階では「ヤシマ作戦」という名前は付いていなかった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・シンジが寝てる部屋この段階だと2話と同じ病室(フィルムでは違う部屋) 【18】

・「私が守るもの」 (「カメラ目線に非ず!」)とのコメント。(決め台詞だが、カメラ目線じゃないと伝えたかったのかな) 【25】

・この段階ではラミエルの攻撃で大爆発が起こる前に初号機が横に飛んでいた(攻撃を避けたってことか?) 【30】

フィルムとは違い砲を抱えたまま横に飛ぶ初号機(ラミエルの攻撃を避けるため?) 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階ではシンジがエントリープラグを生身でこじ開けるシーンはなかった。初号機が零号機のエントリープラグを引っこ抜き、非常ハッチを剥がすだけ(描写はないがフィルムでも初号機は同じことをしている) 【33】

・綾波を抱きしめて泣きじゃくるシンジ(これ、一考)とのコメントアリ 【33】

綾波を抱きしめるシンジ 引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・シンジの顔とゲンドウの顔がダブる描写なし  「あの時の誰かに似ている優しい瞳」とは書かれている 【34】

シンジの笑顔がゲンドウと重なる具体的な描写はない 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ネルフ本部の指令室でモニター越しに冷たい眼差しで綾波の微笑みを見ているゲンドウのカットで〆(不穏だな…) 【34】

ゲンドウェ… 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

この回ほとんどフィルムと変わらない(書きやすかった・・・)

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脚本

エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第伍話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・「エヴァの初期設定デザインには自主起動用のフライホイールが内蔵されていた。その名残で零号機起動実験でフライホイールという単語が出てくる」とコメントがあるが、フィルムでもこの回以外でフライホイールという単語は出てくる(1話の初号機出撃シーンとか) 【4】

・零号機がガラス向こうのゲンドウに殴りかかるカットがない 【4】

・この段階の使徒の動力炉は『陽電子機関』。構成物質は『未知の純結晶金属』 【8】

この段階ではS2機関の設定はない
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ベークライトの塊から零号機を発掘してるシーン、この段階ではシンジも立ち会っている 【9】

・フィルムにないシーンあり。内容は下記の通り

シンジ「なんでエヴァいっぱい作らないんですか?たくさんエヴァがあればもっと確実に使徒を倒せるのに」
→リツコ「エヴァ一体作るのにいくらかかると思う?」→シンジ「?」→リツコ「腕一本修理するだけでも重戦闘機32.5機分かかるのよ」 
シンジ「・・・」→リツコ「それに作るだけじゃダメなの。ちゃんと維持しないと。ネルフの予算も無限じゃないのよ。」 
マヤ「(にこやかに)人類の命運をかけてるといってる割にセコいでしょ。さっきの零号機の再起動だって委員会の了承取るの大変だったそうよ。」 
シンジ「そうなんですか」 リツコ「人はエヴァのみに生きるにあらず。生き残った人が生きていくにはお金がかかるのよ」 
シンジ「お金か・・・大人の世界なんですね」 【11】

このやりとり 7話の脚本決定稿でも存在する 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階だとシンジがゲンドウの手のやけどを見てミサトにからかわれるシーンはない。 シンジが自発的にリツコにやけどのことを聞いている。(フィルムよりもコミュ障っぽくない) 【11】

・この段階で綾波がプールに入っていないのは「まだ包帯と眼帯を付けているから。(フィルムではもう外れている) 【13】

・女子のシンジへの黄色い歓声→トウジ「ケッ…なんでシンジのやつばかりが・・・ まぁ見とれよワシのテクを」
→いとも簡単に奪われるトウジのバスケットボール→女子から笑われる→ケンスケ「お前も一見、スポーツ音痴には見えないんだけどな」   
いつもジャージを着ているトウジがスポーツ音痴というのは裏設定になってしまった。(有名な話だが17話ラストはこのシーンとリンクしている) 【14】

トウジが実は運動音痴という裏設定は有名 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ミサトさんのカレーラーメンは絵コンテ段階で足されたとある 【16】

・この段階でもペンペンの名前はない 【16】

・リツコ「シンジくん。レイってとてもいい子よ」となっている 「いい子よとても。あなたのお父さんに似て不器用だけど(ry」ではない。ニュアンスがかなり違う(前者の方がかなり好意的に感じる) 【17】

・綾波の部屋の天井が黒くなってるのは煤らしい。「暖房事故でも起こしたのか」と書いてある【19】

・綾波がシャワーを浴びたあとに蛇口を閉めるカットがあった 【20】

・散乱した下着を慌てて引き出しに戻すシンジのカットがあった(パンツ触ってんじゃん) 【20】

・この段階でのシンジがこけた理由「下着を踏んだから」 【21】

・この段階では眼帯をしてない綾波をシンジくんが見るのはここが初 【21】

・この段階では外に出た時に綾波の髪は濡れたまんま(フィルムでは特に濡れてない) 【23】

・綾波「カードを奪うようにして取る」とある。フィルムの印象まんま 【24】

・綾波の台詞が微妙に違う「碇司令ってお父さんなんでしょ」【24】

・シンジ「だってあのお父さんだもの」 【25】

・リツコが「プロトエヴァンゲリオン零号機」と言っている【25】

・この段階ではミサトとリツコが零号機が暴走した原因の話をしているカットは零号機2度目の再起動実験のカットに入っていた 【26】

・また出てくるフライホイール 【28】

・研究員「A-10神経とのシンクロ率90%」(普通のシンクロ率とどう違うのか知らんけどたけぇな) 【28】

・没脚本の時点ではラミエル時速100キロ 【29】

・リツコのセリフがおそらく誤字で冬月となっている箇所がある 【29】

・この段階では零号機が出撃しなかった理由は体内電池が0のため(暴走時にすぐに停止できるようにしているのかな?) 【30】

・初号機出撃時に零号機から出てきた綾波と目が合うシンジのカットがあった。フィルムでは初号機発進を見送る綾波というカットになっている 【30】

フィルムにはないシーン(フィルムでは初号機出撃を見つめる綾波というシーンになった) 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階で使徒の名前はラミエル 【31】

・巡行ミサイルが飛来してラミエルを攻撃するが、無傷というカットあり(これがあったらフィルムではミサトさんたち無能に見えなかったんだがなぁ) 【31】

フィルムではこれがないため、ミサトさんたちが非常に無能に見える 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房
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脚本

エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第四話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・この話はシリーズ構成では一度欠番とされた話。もともと第伍話が第四話だったが、「シンジと周辺の人間の関係を描くドラマがやはり必要なのでは」という考えから内容を大幅に変えて作られた話。
なので制作順だと第四話は第伍話の決定稿が完成したあとに作られている。 【2】

・全話の中で庵野さんがプロット・脚本に直接手を入れていない唯一のエピソード 【2】

・最初に前話の戦闘シーンの回想があった【3】

・最初と最後にミサトさんのナレーションがあった。DEATH編の3話・4話に相当するパートにミサトさんのナレーションがあるのはそのため(内容は一字一句同じというわけではない) 【3】

DEATH編でミサトのナレーションがあるのはこの名残 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・フィルムにはないシーンアリ 以下の通り

・ミサト「ねえ、あの時どうして私の命令を無視したの?」 シンジ「あの時って…?」 ミサト「あの二人を操縦席の中に収容しなさいって言った時よ」 
シンジ「リツコさんが・・・言ったから」 
ミサト「あなたの作戦責任者はこの私でしょ。リツコがどう言おうと、私の命令が優先されること、忘れたわけじゃないでしょ。どうゆうつもりだったの?学校であの二人と何かあったの?」 
シンジ「別に…なにも…」 ミサト「別に何も?」 シンジ「勝ったからいいじゃないですか。そんなことどうでも」 

ミサト、シンジの胸ぐらをつかむ→「あんた、もういっぺん言ってごらんなさいよ。」 
顔を腕で覆うシンジ。そのおびえた目 →手を放すミサト。床に崩れるシンジ。→シンジ「もうエヴァなんて・・・乗りたくないよ・・・」 ミサト、うなだれるシンジを見下ろしている  
※シンジの言う「リツコさんが言ったから」というのは3話決定稿時にあったがフィルムでは没になった台詞の「その子たちを助けたければ相手を倒すことだけを考えなさい」というセリフのこと。 
つまり最初は錯乱したシンジが突撃したわけではなくリツコのセリフを受けてああいう行動を取ったという流れだった 【4】

この回はフィルムにはないシーンが多い 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ミサトのナレーション「暦の上では夏なのに、まだ肌寒い日が続く」とある。「この時点では年中夏という設定はなかったようだ」との筆者のコメントあり 【5】

・ミサト「パイロットのあなたがそんなことでどうするの?」の後に「ちょっとシンジ!いいかげんにしてよね!」というセリフアリ(フィルムではシンジのことを呼び捨てにすることは一度もなかった) 【6】

・この段階のサブタイは「さまよえるサード・チルドレン」 【6】

・ドアを蹴るミサトの「シンジのバァカ!」なし。フィルムよりも大人っぽく描かれてるミサト 【8】

・フィルムにはないシーンアリ 以下の通り

・ミサト「学校で何かあった?」 トウジ&ケンスケ「何もありません」 →帰った後に ケンスケ「何がなにもありませんだよ。二発も殴ったくせに」 
トウジ「ああいう綺麗な人に聞かれたらああ答える他あらへん」 というくだりあり 【8】

・この会話の後にシンジが映画館にいるカットが入る(フィルムよりも早い) 【9】

・シンジ「帰らなくちゃ・・・学校行かなくちゃ・・・」というセリフアリ 【10】

・突然一匹のセミが鳴きだす その場にいた老夫婦「15年ぶりにこの街にもセミが帰ってきた」という会話を始める。 
(この時はエヴァの世界は年中夏だという設定がないのが分かる典型的なシーン) 【11】

常夏である本編とは真逆である 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・セミの声に耳をふさいで走り出すシンジのカットはそのまま 【11】

・シンジが放浪中に海を見るカットがあったが、第三新東京市に海はないためカットされた 【14】

・「セカンドインパクトは隕石の落下ではなく我々がパンドラの箱を開けてしまったからよ」というリツコ。 
「サードインパクトは人類の破滅を意味しているから我々は同じ過ちを二度と繰り返してはならない」と言っているミサトの会話があった 【14】

フィルムよりもミサトがセカンドインパクトのことについて詳しそう 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・まさかの「ヤマアラシのジレンマ」の話なし。当然、ミサトが「シンジのあの態度はヤマアラシのジレンマなんだ」と気づく描写も無し。

・また、リツコがシンジのことをミサトに聞き「戻らないかもしれない。その方が彼にとっては幸福なのかもしれない」というくだりはなし 【15】

・ケンスケのミリタリーごっこはこの段階ではもっと長かった。 ケンスケの芝居の手間を考え多少カットされたと書かれている 【16】

・シンジ「こんなことしてるとお母さんに怒られない?」 ケンスケ「その「お母さん」ってのがいないんだよね俺。碇と一緒だよ。」というくだりはあり 【19】

・この段階では「マタンキ」ではなく「キンタマ」 【21】

・その後「俺、まだ作戦展開中だから戻るわ」と言って教室から出ていくケンスケ 【22】

・フィルムにはないシーンアリ。 内容は以下の通り

・ミサト「エヴァのスタンバイできてるけど乗る?」→黙るシンジ→ミサト「乗らないの?」→頷くシンジ→ミサト「どうして?」 
シンジ「僕は・・・エヴァの操縦には・・・向いてないからです・・・僕には・・・そうゆう能力は・・・ありません」 
ミサト「エヴァに乗るのがイヤなのね」 シンジ「はい・・・」 ミサト「もうエヴァに乗る気はないのね?」 シンジ「はい・・・」 
ミサト「それならそれでいいわ。無理に引き止めたりはしないから」 ミサト「あなたは前に暮らしていたところへ帰りなさい。以前の生活に戻るの。エヴァのことや私たちのことは何もかも忘れて」 
シンジ「--」 ミサト「ただ、あなたにはいつも監視の目が光っているはずよ。そのことを忘れないでね」 
シンジ「ごめんなさい・・・ミサトさん」 ミサト「謝る必要はないわ。こちらこそ今まで無理言って悪かったわ。許して。」 という会話になっている。   
会話の内容が違う。ミサトがキレたりしない 【24】
(「ヤマアラシのジレンマ」がないため、ここの会話はフィルムのスネたような態度ではなく、もっと悲しい感じになっている)

この回の脚本を書いた薩川さんは「ミサトは軍人然とした態度が素なのだと最初思っていた」とのこと 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

※ここ含めこの段階でのミサトはフィルムよりも大人っぽい。理由は脚本の薩川昭夫さんが「ミサトという人間は実はガキみたいな人間だということを知らなかったから」(このことについては別の記事で書きます)

・リツコが「あなたのお父さんが、こう伝えてくれって。--達者で暮らせ」 シンジ「それだけですか・・・・・・」 リツコ「そう。それだけよ」というくだりがあった 【25】

・シンジが最後に「ミサトに別れを言いたい」とリツコに言うがもうあなたはネルフの人間じゃないからという理由で教えられないというリツコ。(「いじわるで言ってるわけじゃなくて規則だから」とも一緒に言っている) というやりとりがあった。(このやりとりはフィルムでも車の中のシンジと諜報部の男で交わしてる) 【26】

・「殴れ」というトウジ。ケンスケの「昔の青春ドラマの再放送を見ているようで気恥ずかしいけど、それで丸く収まるんなら殴ったら?」というセリフあり 【28】

・殴った後、保安部の男が苦笑しているのはこの段階でもアリ 【28】

・フィルムのように、シンジが一度戻ってきて「殴られなきゃいけないのは僕だ!」というやりとりとは違う。 

内容は以下のとおり

(シンジ、目がじっとにじむ)

シンジ「もう一度殴られなきゃいけないのは僕だ。あの時、僕は鈴原と相田をエヴァの中に入れようとするのをためらった・・・二人を見殺しにしようとした・・・」 
シンジ「(涙があふれてくる)僕は卑怯で・・・臆病で・・・優柔不断で・・・弱虫で・・・ずるくて・・・心が冷たくて・・・怠け者で・・・バカで・・・ケチで・・・いつも一人ぼっちのくせに、一人じゃ何もできなくて・・・最低な奴で・・・」 
トウジ「おい、碇」 シンジ「僕にはエヴァに乗る資格なんてありゃしない・・・。最初にエヴァに乗ったのも、この街を救おうとか、人類のために戦おうとか、そんなカッコいい理由じゃなくてーー」 
トウジ「碇、もう何も言うな」→シンジ、その時に涙がこぼれる。  

フィルムではなかったシンジの「鈴原、相田」呼び、後半に出てくるシンジの「自分はエヴァに乗る資格がない」という考え方がこの段階でもうあるのは興味深い(しかも庵野さんの脚本ではない)【29】

フィルムとは違うやりとり 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・シンジが連れられていったときにマジな顔をして敬礼をしているケンスケ 【30】

・この段階ではここで長い回想があった(ミサトさんと初めて出会ってから~一緒に暮らすあたりまでの回想) 最後にミサトの「がんばってね」で〆(この4話の脚本が描かれた段階では2話のコンテは書かれているようだ(「シンジを道具としてみていたミサトのモノローグやシンジの「逃げちゃダメだ」「がんばってね」があるため) 【35】

・「ただいま」 「おかえりなさい」なし 【36】

・フィルムだとミサトとシンジ二人の空間だが脚本だとシンジはミサトとトウジとケネスケに気づく。黙り合う3人 【36】

・この段階だとどうやら長時間シンジとミサトが見つめ合う演出は考えられていない(記述がないため) 【36】

超名シーンである長時間見つめ合うシーンや「ただいま」「おかえりなさい」はこの段階ではない 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・フィルムではここまでだが、この段階では数日後の描写があった。内容は以下の通り

~数日後~ 

シンジ「ミサトさん朝だよ。」 ミサト「うん・・・今日木曜だっけ」 シンジ「燃えるゴミなら出しておきましたから」 ミサト「そう・・・」 
→シンジがドアを開けるとトウジとケンスケがいる→仲良く登校する3人【37】

これはこれで見たかった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ミサトのナレーション「サードチルドレンは1週間ほど休ませて復帰させた」というナレ。DEATH編のナレはここに流用されている 【37】

DEATH編のミサトのナレーションとほぼ同じ内容 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・シンジの部屋が中学生らしい生活感のある部屋になっているのが映る 【38】

・初号機の訓練で「Zサイクル・レーザー砲の試射」をする(どんな兵器だ) 【38】

・ノートを閉じるミサト 再び操縦席についているシンジ。ミサト「西暦2015年7月末日これを記す」というナレで終わり。   この段階では4話は7月末日という設定だった 【39】

この終わり方も良いと思う(見たかった) 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房
カテゴリー
脚本

エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第参話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・薩川さんTVアニメ初脚本回

・この段階での初号機の訓練 武器は大型ガトリング・レーザー  【4】

・処世術発言の後に ミサト「違うと思うわ。どうでもよくなってるのよ・・・彼」というセリフあり (「それとも黙ったままにするか?」)とも書いてあるのでそっちで行った模様 【4】

・トウジが妹の話をしている時にシェルターの天井が崩れるインサートがあった 【10】

・トウジ「うちんンとこ、お父んもお母んも研究所勤めやろ」というセリフあり。この段階ではトウジの母がいることになってた。つまり2-Aの生徒は全員母親がいないという設定はなかった 【11】

この段階ではトウジの母親は存命だった 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階ではクラスの騒ぎに教師が反応し、前の席の生徒に事情を聴く→教師「これでは授業になりませんなぁ」→チャイムが鳴る→教師「これはよかった、ではこれまで」となっている 【13】

・ケンスケがシンジよりもエヴァのことについて詳しく、エヴァの名前「EVA-01 TESTTYPE初号機」とシンジのセリフの前に一人でぶつぶつ言ってたりする。 
生徒「必殺技はなに?」→ケンスケ「高周波ナイフ…ポジトロンライフル…」→シンジ「なんとかナイフと言って…」という風に 【14】

機密ェ… 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この後ケンスケがトウジを見るとトウジがすごい目でシンジを睨みつけている。ケンスケ「ヤバいよなぁ・・・」という表情 【14】

・ケンスケがシンジにトウジの妹がけがをしたと説明するシーンなし。「すまんな転校生」はトウジは言わずにケンスケが言う(誤植か?) 【15】

・フィルムであった委員会からのエヴァの出動要請→ミサト「うるさいやつらね。言われなくても出撃させるわよ」なし。その代わりにミサトが「エヴァの出撃準備を」というシーンになっている 【19】

・「わしら二人、便所や」ではなく「わしら二人、トイレや」だった。なお、委員長の反応は一緒 【20】

・ケンスケがシンジを殴ったことを責めるかどうかはこの時にはまだ決まっていなかった。「ここでトウジを責めるか?」とある 【21】

・ミサト「シンジくん、出撃、いいわね?」のあとに 「どっちでもいいや」 「どうせ勝てばいいんだろ」とのシンジのセリフがあった。

・「止まっているエスカレーターがこれほどきついものだとは」というケンスケ、二人とも肩で息をしているシーンがあった 【23】

・パレットガンを打ったときに「おお!あれはGAU-23型、120ミリパレットガン!」というケンスケのセリフアリ 【25】

・シャムシエルの攻撃がフィルムと違う 使徒の腕が変形して盾になり弾をはじき返される→腕で攻撃という形だった 【25】

・この時には使徒のシャムシエルのデザインが決まってなかったので、跳躍するし、手刀で攻撃してくる 【27】

・リツコ「なぜこんなところに」ではなく 「シンジくん、その子たちを助けたければ相手を倒すことだけを考えなさい!」になっている 【28】

・トウジたちを乗せる時にミサトさんの指示でエヴァの電源を予備電源に切り替えるシンジのカットがあった 【29】

・エントリープラグに乗った時ケンスケ「LCLだ!(ゴホッ!)理論上ではわかってても、実践となると(ウゲッ!)」と言っている

・二人が乗った時に3人で目を合わせる→不機嫌なムッとした表情のシンジが目をそらす→目前に使徒→あわてて戦闘態勢に入るシンジというカットがあった 【30】

・神経パルスにノイズ→トウジ「何やってんのや!このヘタクソ!」 ケンスケ「違うよ」 トウジ「ワシらのせいか?」というシーンがあった 【31】

・この段階では初号機が食らうのは使徒の手刀(手刀が体に刺さっている) 【32】

・「あのばか!」の後のミサトさんが怒ったようにモニターを見ているシーンなし【33】

・雨の教室で記憶を頼りにエントリープラグの図面を起こしているケンスケ 【34】

カテゴリー
脚本

エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第弐話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211

・速射砲を打つサキエル、初号機のダメージは弾いてかすり傷程度 シンジの反応「すごい」 【3】

・歩いた初号機を見て興奮している職員を見て急速に感情が冷めていくミサトのシーンがあった 【5】

・フィルムと違い左腕を折られた後に引きちぎられる初号機の左腕(なお、なくなったのは諸般の事情とのこと) 【6】

・この時点での初号機の血の色は緑 【6】

・ミサト「あなたの腕じゃないのよ」→左腕を抑えるシンジが叫ぶ→目を覚ますシンジ→知らない天井(病室)という構成だった【7】

フィルムと構成が違う 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・委員会、闇の中に浮かぶ数人の男女と書かれている(この段階では女性もいた) 【8】

・委員の一人が「相手の正体が分からない」(使徒のこと)と言っている(ライブ感ェ…)  【9】

・プランニング段階では1話で零号機が戦い倒されるという展開が考えられていた。そのため、ここのセリフは「初陣で壊した零号機の修理費にいくらかかると思っているのかね」というセリフがあり、名残がある。(貞本版でレイ搭乗の初号機が負けて撤退するはその名残である) 【10】

・この段階ではフィルムと違い人類補完計画についての会話はない 【10】

・ゼーレとの会議の後にテーブルを叩くゲンドウの描写があった(あったら余裕が無くて小物っぽい) 【11】

・新聞に昨日の戦闘(エヴァの記事)が書いてあるのを見るシンジ。コンビニで客の会話を聞いて、シンジがミサトの袖をつかむ描写あり。ミサトは何も言わない。 【16】

フィルムよりもシンジの精神的ダメージがデカいように見える 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房 

・ミサト「そして、あなたが守った街」なし 【18】

・「マンションの部屋には人の生活をしるす、明かりがない」 とある。他の住人がいないのは意図的だとわかる。 【18】

・ミサトさんの部屋が自動ドアなのは作画が楽なため。脚本段階から意図してそうしている【19】

・シンジの「ただいま」がしどろもどろなのは「言い慣れていないため」とのこと 【19】

・この段階だとミサトの冷蔵庫の中はビールと日本酒だけ(フィルムだとビールだけ) 【20】

・この段階ではまだペンペンの名前は決まっていないため「名前はペンペン」というセリフはなし 【22】

・ミサト「見透かされてるのはこっちかもね」なし。代わりにミサトの台詞は「あれが昨日のヒーローとはね。(マジに)意外と大丈夫なのかしら」となっている 【23】

ミサト「見透かされてるのはこっちかもね」はエヴァの中でも屈指の神やりとり
(筆者お気に入りのシーン) 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房 

・シンジの風呂の時にゲンドウとリツコが電話でレイの話をするシーンなし 【24】

・フィルムとは違いところどころで昨夜戦闘がフラッシュバックされるシーンが挿入されている。(フィルムではこれが最後だけになったことで視聴者が「あの戦闘どうなったんだよ」と思うような構成となっている) 【24等】

・ミサトのシンジへの不安、シンジを道具として見ていたことの後悔のシーンなし。この段階ではミサトの入浴中に傍らでペンペンが頭を洗っている 【24】

・ミサト「うれしくないのね」もなし(「なお、(使徒を倒したのに)うれしくないのね。」は自分の事ではなくシンジのことである) 【25】

・この時点ではサキエルの攻撃に「矢」があった。(光の矢ではないようだ) 矢は初号機の頭に刺さり、暴走時に初号機は逆に抜いてサキエルへ刺し返している【26・28】

・脚本、絵コンテの段階では初号機の口は生物的な歯であった。生物的な歯がある初号機の設定もつくられていた(設定画などで確認できる) 【27】

・冬月「勝ったな」なし 【27】

・暴走時に絶叫しレバーをガチャガチャするシンジのカットがあった 【27】

暴走時にレバーガチャガチャ 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・左腕復元、フィールド浸食、サキエルの自爆はなし(初号機が自分の顔に直撃した矢を使ってコアを貫いたのがトドメ)  【28】

フィルムと違いあっさりと勝つ初号機 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・爆発の中猫背で出てくる初号機。猫背は意図したもののようだ 【28】

・ミサト&リツコ「あれがエヴァの…本当の姿…」なし 【28】

・ラストはベッドの上で声を上げて泣き出すシンジ、気づくミサト、ドアを開けようとするが手を止めるというシーンだった 

  
・ミサト「ひとつ言い忘れていたけど(ry」からミサト「がんばってね」はない(「がんばってね」は4話ラストにも響いてくるセリフだがこの段階ではなかった) 【29】

フィルムとは違うラスト 
引用:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房
カテゴリー
脚本

エヴァの脚本決定稿を読んで分かるフィルムとの違い等(第壱話)

EVANGELION ORIGINAL〈1〉より https://www.amazon.co.jp/EVANGELION-ORIGINAL%E3%80%881%E3%80%89-%E5%BA%B5%E9%87%8E-%E7%A7%80%E6%98%8E/dp/4829173211


(TVアニメ全話の脚本が商業出版されたのはこれが初めて、BDブックレットHISTORYより)

・1話の脚本が描かれた時点では第3の使徒のコアは頭部にある【3】

・この時点で使徒は「金属的な巨人」と書かれている【6】

・第3の使徒が足元の列車を蹴り上げる描写があった(フィルムでは基本的に反撃以外の行動をすることはない)【6】

・ミサト「ごめん、おまたせ」の時に初期脚本だと涙で目が潤んでいるシンジ(フィルムではそのような描写はない)【7】

・「N2地雷」はこの段階だと「P型地雷」という名称だった【9】

・この段階だとN2地雷のシーンの後、車の修理をしているミサトさんのシーンがあった。 また、「電車が止まったこと、電話がつながらなかったこと、待ち合わせ場所にいけなかったことをシンジが説明するシーン」、「顔に油が付いてるミサトさんにハンカチを差し出すシンジ」のシーンがあった【11】

          フィルムにはないシーン
    出典:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・ゲンドウ「おまけに知恵もついたようだ」のところの前後のセリフは初期だと冬月とゲンドウでセリフが逆(誤植じゃなければ)【13】

・この段階でのシンジはフィルムよりも皮肉を言わない。(「口の中がシャリシャリしますけど」、「ミサトさんも年の割に子供っぽい人ですね」というセリフはない)【13】

・ミサト「そうね、そうなるわね」→シンジ「だけどいきなり来いだなんてなんなんですか?」→「仕事の手伝いをしてほしいのよ、きっと」→「わずかに笑うシンジ」(自嘲気味のうれしさ) というシーンがあった【15】

・この段階では道に迷うミサトさんとシンジのセリフなし【18】

・この段階だとホバークラフトに乗ってる時に壁を突き抜けている零号機の手を見て驚くシンジ のシーンがある(フィルムだと気づかない)【20】

・初号機を初めて見たシンジのカットで「鬼を連想させる顔」とい書かれている【21】

・ゲンドウの「そうだ」は初期ではリツコさんの「そうよ」であった。その後リツコから「お父さんから何も知らされてないの?」というセリフがあった(知らせてるわけねーだろ。機密だろ)【22】

・初期だと「委員会から、再びエヴァンゲリオンの出動要請が出ています」という台詞があり、それによってシンジが出撃することになる。(フィルムの3話のセリフがもうここで出ている)
フィルムと違いゲンドウが笑いながら「出撃」と言うシーンはない 【23】

・「起動確率0.000000001%というのはシンジ以外が乗った場合」という意味で少なくともここでは書かれている。
初期脚本ではミサト「0に近いんでしょ?」リツコ「0ではないわ。彼が乗ればね」というセリフがある【24】 

・ミサト「ダメよ逃げちゃ。お父さんからも、何よりも自分から」のセリフはこの段階ではない。シンジは黙ったままである。(ここのセリフがのちの「逃げちゃダメだ」につながるわけなので重要である)【26】

・シンジ「やっぱり僕はいらない人間なんだ」はこの段階ではない 【26】

・ミサト「いける!」のシーンはこの段階ではない。シンジを見てほほ笑むミサトという描写になっている 。(このセリフは2話においてシンジを道具として見ていたのを自覚するミサト」というシーンがあるため重要)【28】

・シンジの名セリフ「逃げちゃダメだ」なし(先のミサトの「ダメよ逃げちゃ」がないため当然か)【28】

まさかの「逃げちゃダメだ」なし
出典:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・初期だと「肺がLCLで」ではなく「肺が水溶液で満たされれば」になっている。LCLの名前は出てこない。(この段階ではLCLの設定がなかったのか、それともLCLのことを水溶液と言っているだけなのかはわからない)【30】

・「シンクロ率41.3%」というセリフはない【31】

・フィルムだとスタッフが驚くのはエヴァが歩いてからだが、この段階ではシンジのシンクロ率を見てスタッフが驚いている【31】

・冬月「ホントにこれでいいんだな?」の後に笑うゲンドウを見ている病室の綾波のカットがあった【32】

フィルムよりも出番の多い綾波
出典:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・出撃前に ミサト「そうだ。何か武器はないの?武器は?」→リツコ(首を横に振る)→ミサト「サイッテェ・・・」というやりとりがあった  【33】

フィルム1話でもこういった事情で武器を持たせられなかったのかもしれない
出典:EVANGELION ORIGINAL〈1〉富士見書房

・この段階では第3の使徒の名前はラジエル(意味は「神の秘密」)